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【緊急特集】人手不足の解消目指し採用活動のリセットを|CASE 01 (有)茶谷鉄工所

掲載号 vol.94
記事内容

矢部敏明アドバイザー 写真多くの企業で人手不足が深刻化している。その背景には、少子高齢化による人口減少があり、今後、人材の獲得競争はさらに激化しそうだ。言うまでもなく、企業にとって働き手は成長の原動力であり、確保できなければ商機を失うことにつながりかねない。では、中小企業が人材を採用するには、どのような手立てが有効なのだろうか。今回の緊急特集では、これまでの取り組みにひと工夫を加え、人材獲得に成功した県内3社の取り組みを、ISICO産業支援課の矢部敏明アドバイザーの助言を織り交ぜながら紹介していこう。

 

求人票は“プレゼンシート” 分かりやすく丁寧に記入を

ハローワークの窓口担当は心強い味方
今年3月に入社した女性社員と茶谷敏夫社長。ハローワークの求人票を見直し、採用につなげた 写真 歯車や機械部品を製造する茶谷鉄工所で人手不足が顕在化し始めたのは2年前にさかのぼる。それまではハローワークで募集すればすぐに充足できた。しかし、今回は1年たってもまったく応募がない。茶谷敏夫社長が頭を抱えていたところへ、声を掛けたのが矢部アドバイザーだった。
 この際、矢部アドバイザーが助言したのは「求人票=プレゼンシート」という考え方である。矢部アドバイザーに促され、自らハローワークへ足を運んだ茶谷社長は、窓口の職員に相談しながら、求人票の記載内容を手直しした。
 例えば、求人票の中でも求職者が最も重視する「仕事の内容」欄は従来、「機械オペレーター」と記載し、機械の名前を羅列するだけだったが、より丁寧に説明する文章に改め、文頭には「未経験者歓迎!!指導させていただきます」との文言を加えた。また、「会社の特長」欄では、社員を応援する姿勢や職場の雰囲気を伝えるようにした。
 その結果、求人票を修正してから1カ月後には求職者から応募があり、今年3月には20代の男性と女性を一人ずつ採用した。
 「丁寧に情報が書かれていて、会社や仕事のことをイメージしやすい求人票の方が選ばれやすいのです。ハローワークの窓口担当者は経験豊富で的確なアドバイスをしてくれますから、相性のいい人を見つけて積極的に質問し、教えてもらうようにしてください」(矢部アドバイザー)。

 

定着率を上げるため待遇や労働環境を改善

 茶谷社長は採用が難しい時代だからこそ、いま働いてくれている人材が長く続けてくれるようにと待遇や労働環境の改善にも力を入れている。働き方改革を実行し、年間休日数を98日から112日へと増やしたほか、社員が病気やけがで入院や手術をした際に給付金を支払う医療保険にも加入。会社負担による慰安旅行もスタートさせた。
 「多くの中小企業の給与水準は大手よりも低いのが現状です。それでも、職場が明るく、社員が生き生きと働いている会社では離職者は少ないものです。そんな職場を実現するには社員のリアルな本音を聞き出すことが重要です。そのためにも、経営者はいつも機嫌よく、好かれるように心がけ、社員と良好な関係を築いてほしいと思います」(矢部アドバイザー)。
 こうした助言を受け、茶谷社長自身も積極的に現場へ出向き、社員とコミュニケーションを取るように努めている。工場内を快適でクリーンに保つため、換気扇やエアコンを取り付けるなど、社員の要望を取り入れるように心がけており、これからも居心地のいい職場づくりに力を入れる考えだ。

関連URL http://www.isico.or.jp/isico/i-maga/isico_v94
備考 情報誌「ISICO」vol.94より抜粋
添付ファイル
企業名 有限会社 茶谷鉄工所
事業内容 各種歯車、機械部品の製造、加工
創業・設立 設立  昭和59年8月
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