ISICO トップ
目的別
組織別
地場産業振興センター
いしかわサイエンスパーク
デジネット DGnet
こんにちは  ゲスト  さま|メルマガ・会員登録ヘルプ

【巻頭特集】技術を駆使し、人手不足の解消へ 次世代ファンドを活用し開発に挑む!|(株)アイデン

掲載号 vol.95
記事内容

景気が回復基調を維持する中、6月の県内有効求人倍率は全国3位の1.92倍とバブル期並みの水準に達し、人手不足感が一段と強くなっている。人材難を解消するには採用・育成の強化が不可欠だが、一方で、これまで人手に頼っていた仕事を機械化したり、自動化したりすることで、人材不足を補う方法もある。全国では多くの企業が同様の悩みを抱えており、少子高齢化による人口減少を踏まえれば、次世代ファンドの採択式の写真省力化を実現する機器やシステムは、今後大きな需要を見込むことができる注目度の高い分野とも言える。そこで今回の特集では、石川県とISICOが将来の地域経済を支える革新性の高い研究開発を支援する「いしかわ次世代産業創造ファンド(次世代ファンド)」に採択された開発テーマの中から、製造現場の省力化に寄与する新たな技術開発に精力を傾ける3社の取り組みを紹介する。

 

制御盤の電装部品の取り付け作業を自動化へ

押し込む際の微妙な力加減が課題
部品を取り付けた後、制御盤に配線する作業の様子の写真 制御盤の専門メーカーであるアイデンでは、次世代ファンドを活用し、組み立ての際、部品を自動で取り付けるロボットシステムを開発する。
 制御盤の内部には、シーケンサや電磁開閉器、直流電源装置、リレー、端子台など、さまざまな部品が取り付けられている。現在はこれら一つ一つを人の手で取り付けているが、この作業をロボットハンドによって自動化しようというのが同社の計画だ。
 今後の開発における課題の一つは取り付け時の力の入れ具合の制御である。部品は筐体(きょうたい)に固定された金属製レールの両端にツメを押し込むようにして取り付けるのだが、部品によって押し込む際の力加減は異なり、強すぎれば部品が破損してしまうこともある。部品に応じて最適の力加減で押し込む制御が求められるのだ。合わせて、たくさんある部品の中からロボットハンドが正しいものを選び取ることができるよう、画像処理によって部品を判別する手法も開発する。

 

ロボットの活用で作業時間が短く、均一に
部品を取り付けるには、まず金属レールの端に部品のツメを引っ掛け、もう一方のツメをレールに押し込むようにする。この作業をロボットで自動化する。 写真 「完成すれば、1 台当たり2~4人分の省力化につながる」。そう期待を込めるのは高木敏則執行役員SEグループ長だ。メリットはそれだけではない。現状では、作業者によって部品を取り付けるスピードにばらつきがあるため、後工程にしわ寄せがいってしまうこともあるが、ロボットであれば作業時間を均一化することが可能だ。ロボットを夜中に稼働させれば、さらに納期を短縮することができると見込んでいる。
 このロボットシステムは社内で活用するほか、他の制御盤メーカーへの販売も視野に入れ、平成31年4月からの発売を計画し、年間5台程度の受注を目指す。

 

経験が浅くてもベテランと同じ品質に
 こうした開発の背景にあるのは人手不足だ。高木グループ長は「部品の取り付けのような単純作業に人手を割くのではなく、難度の高い配線作業など、どうしても人の手でしかやれないところに人材を配置したい」と話す。
 実は同社では、これまでも人手不足を補い、納期短縮を実現するシステムの開発に力を注いできた実績がある。それが3年前に導入したIWS(アイデン・ワイヤリング・ソリューション)だ。
開発プロジェクトを統括する高木敏則執行役員SEグループ長の写真 IWSは回路図と部品の配置図のデータを融合して配線図データを作成するシステムで、配線作業時には配線順や配線経路、配線場所をすべてモニターに表示することができる。従来、配線順や配線経路は、作業者が回路図や部品の配置図を見ながら、独自に考える必要があったが、こうすることで経験が浅くてもベテラン技術者と同じ品質で配線することが可能になった。また、IWSのデータを基に配線に必要な電線も自動加工する。今年5月から稼働したベトナム工場でも、IWSを活用することで、日本と同等の品質を実現している。
 他社に先駆けた取り組みで省力化、納期短縮を実現してきたアイデン。それだけに、今回のロボットシステム開発も業界から大いに注目を集めるに違いない。

関連URL http://www.isico.or.jp/isico/i-maga/isico_v95
備考 情報誌「ISICO」vol.95より抜粋
添付ファイル
企業名 株式会社 アイデン
事業内容 各種FA制御盤の設計・製作、低圧制御盤・分電盤の設計・製作など
創業・設立 設立  昭和46年10月
もっと知りたい