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東興産業 株式会社

製造業

〈航空宇宙機器部品製作〉
樹脂加工
ゴム・スポンジ加工
金属加工

- 評 価 -

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基本情報

企業名 東興産業 株式会社
企業PR

参入のハードルが高いと言われる航空機産業にあって、最新鋭旅客機ボーイング787の主翼部品の加工を手がけ、存在感を発揮している県内企業がある。それが、かほく市に本社を構える東興産業だ。昨秋から運航がスタートした787は航空各社が次代の主力機と期待する旅客機で、既に世界中から800機以上の受注を獲得している。同社では主翼部品の量産に対応するため、加工を効率化する専用機械の開発にも取り組んでおり、787への挑戦を一層の飛躍につなげる考えだ。

 

三菱重工の工場に4人の社員が常駐

点線で囲んだ部分が薄型FRPパネル ボーイング787は乗客数250人前後の中型旅客機で、昨年11月に全日空が世界に先駆けて定期運航を始めた。機体にCFRP(炭素繊維強化複合材料)を採用するほか、高性能のエンジンを搭載し、従来機に比べ、燃費を約20%向上したのが特徴だ。CFRPをはじめ、部品の35%を日本企業が製造しており、中でも主翼を製造するのが三菱重工業(東京都)だ。生産拠点となっているのは同社の名古屋航空宇宙システム製作所大江工場(愛知県)で、東興産業ではこの工場の一角に設けられたブースに4人の社員を常駐させ、部品の加工を担当している。
 東興産業が受け持つのは、主翼の下部に取り付ける薄型FRP(繊維強化複合材料)パネルの加工である。このパネルは主翼の内部を整備するために装着された取り外し可能な部品で、整備士はこれを開けて中の状態をチェックしたり、修繕したりする。
 同社が手がけるのは、薄型FRPパネルのトリムと取り付けに必要な穴の加工である。トリムとは寸法を調整するために、グラインダーを使ってパネルの周囲を削り取る作業を指す。同社では4人の熟練技術者が「CATIA」と呼ばれる高機能の3次元CADソフトを駆使してパネルを加工している。
 航空機部品は非常に高い精度で作られているとはいえ、わずかに公差※1が存在する。主翼の部品も同様で、一つ一つの公差は微々たるものでも、組み立てた後には公差が集積されて無視できないほどのすき間ができる。しかも、すき間の寸法は機体ごとにばらばらであり、薄型FRPパネルの加工では、これに合わせてサイズを調整するのだ。
 東興産業では、787の両翼に設置されている薄型FRPパネルの半数以上を加工する。

※1 加工時に許容される寸法の誤差

 

民間航空機の受注増へ千載一遇のチャンス

間戸社長 そもそも東興産業の専門は航空宇宙機器部品の加工だが、787の製造に携わるにようになったのは同機の生産が本格化した3年前のことである。三菱重工と787の製造で連携する加賀産業(愛知県)から協力依頼が寄せられたのだ。
 当時、薄型FRPパネルの加工は、技術的に難易度が高いため、熟練した技術者が一枚ずつ手作業で仕上げを行っており、この作業を機械加工で行うことは困難と思われていた。こうした理由から参入に二の足を踏む企業が多かったのだ。
 とはいえ、東興産業の間戸朋之社長に迷いはなかった。その理由は、成長が期待できる民間航空機分野の売り上げを伸ばしたいという思いである。同社は航空宇宙機器の加工が主力とはいえ、民間航空機の売り上げは全体の10〜20%にとどまる。そのため、間戸社長は787の受注が民間分野の開拓につながると考えたのだ。
 また、間戸社長の頭には「このチャンスを逃したら後はない」という考えもあった。というのも、航空機産業への新規参入が難しい要因の一つにタイミングの問題がある。航空機産業への参入のタイミングは数年から十数年に一度だけ訪れる新機種開発の時に限られると言ってもよい。
 もちろん、設立以来、一貫して航空宇宙機器に使われるプラスチック部品やゴム製品の加工に携わってきたノウハウが大いに役立つという自信もあった。

 

加工時間を短縮 粉塵の飛散も皆無に

 三菱重工の工場に社員を配置し、主翼の製造に貢献する東興産業にとって、今後の課題となるのが増産ニーズへの対応だ。現在はすべての工程が手作業のため、1枚の加工に数時間を要しており、作業者によって微妙な品質のばらつきも見られる。
 そこで、同社が平成22年度から取り組んでいるのが、薄型FRPパネルの専用加工機の開発である。開発に当たっては、経済産業省の戦略的基盤技術高度化支援事業の採択を受け、産業用ロボットシステムを得意とするメカトロ・アソシエーツ(小松市)や石川県工業試験場と連携している。
 実は間戸社長には、石川県とISICOが航空機や炭素繊維分野の取り組みを支援する「いしかわ次世代産業創造ファンド助成事業」に申請したが採択されず、悔しい思いをしたことがある。それだけに、経産省への事業の申請に対しては、これを発奮材料にして、「今度こそは」と並々ならぬ情熱を注いだ。
 加工機では、3次元測定器を使って、実際に薄型FRPパネルを装着する機体のサイズを計測すると、その座標値データを基に自動でトリムや穴加工が施される。開発に当たっては、緩やかに湾曲するパネルをしっかりと固定するための治具※2や効率よく加工するための工具も考案。合わせて、バリ取り※3のためのロボットも開発した。
 間戸社長は「この加工機を活用すれば、今よりも1枚当たりの加工時間を短縮可能で、品質も安定する」と胸を張る。集塵機を備えているので、作業者がFRPの粉塵を吸い込む心配もない。研究が進めば、技術的には名古屋にある三菱重工の工場で計測したデータを基に、かほく市にある東興産業で加工することも可能になるという。今後2〜3年をかけて完成度を高めた上で、本格導入する計画だ。
薄型FRPパネルの専用加工機 間戸社長は、加工機を活用して量産体制を整えるとともに、今回の実績を生かして、三菱重工と三菱航空機(愛知県)が平成26年からの納入を目指す国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の製造にも携わりたい考えだ。

※2 工作物の固定や工具の位置合せをするための器具
※3 加工時に生じる不要な突起を除去すること

情報誌「ISICO」vol.63より抜粋>

郵便番号 929-1205
所在地 石川県 かほく市若緑タ2
電話番号 076-281-3411
FAX番号 076-281-0907
設立 1986年2月
従業員数 15人
代表者 間戸 朋之
資本金 2,000万円
主要取引先
主要製品
URL ITクラウドホームページはこちら
http://www.to-ko.co.jp/
コア技術
資格

このサイトは、平成25年度ITクラウド連携推進事業(経済産業省)を活用して、石川県内の中小企業におけるWEB上でのビジネスマッチングを実証するために制作したものです。

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