いしかわスタートアップステーション

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2018年度

最優秀起業家賞

受賞者

痛みのない麻酔用注射針
歯科手術の新標準に

 

宮地 邦男

シンクランド(株)

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500万円のスタートアップ補助金が交付される最優秀起業家賞に輝いた宮地邦男さんは歯科手術向けの痛みのない極細麻酔注射針について発表した。現存する注射針は最も細くて直径約180μmだが、千葉大学が特許を保有する光渦レーザー加工技術によって製造する注射針は直径約80μmと蚊の針に近い細さを実現し、痛みを伴わない。しかも中空構造になっていて適量の薬剤を注入できるようになっているほか、生体適合性に優れた材料を使用しており、宮地さんは「こうした特徴をすべて兼ね備えているのは我々だけ」と胸を張る。用途として有望視しているのが、歯科手術の麻酔用注射針である。歯科医療の現場では、麻酔注射の痛みと恐怖で患者が拒否反応を示して手術に支障を来す場合がある。また、麻酔を注射する前に、注射による痛みを軽くする表面麻酔を使うため、処置時間が長くなるのも課題だ。そこで宮地さんが無痛針を用いて開発しようと考えているのが、貼るだけで麻酔薬を投与できるパッチ薬である。開発にあたっては白山市に本社を置く歯愛メディカルと連携する。今後は製造企業と業務提携し、使用権のライセンス提供で収益を得る計画で、将来的には年商60億円を目指す。製品は2020年の発売を見込み、宮地さんは「我々が未来の医療を変えます」と意気込んでいる。

 

 

 

優秀起業家賞

 

受賞者

プラズマ接合技術で
CFRPを美しく強固に加工

和田 倫明

KITイノベーションズ

 

和田倫明さんは独自に開発したプラズマ接合技術を用いた事業計画を発表した。これはプラズマ照射した炭素繊維強化樹脂(CFRP)を融点未満の温度で加熱・加圧するだけで接合する技術だ。従来のボルト・接着剤による接合や熱融着と比べ、美しく強固に接合できるのが特徴で、金属とも接合可能だ。技術コンサルティング、受託開発、業務請負といったかたちで、自動車や航空機、医薬品、食品といった分野への展開を目指している。

 

受賞者

骨粗鬆症の予防へ
光を使って骨密度を検査

田中 茂雄

金沢大学

 

田中茂雄さんが提案したのは、光骨密度計による骨粗鬆症の検査サービスである。独自に開発した計測器は短時間で検査可能で、小型で持ち運びに便利。従来の測定装置のようにエックス線による被ばくもない。2019年1月に起業、定期健康診断のオプション検査としてサービスを提供する。まずは北陸地域で年間1万人、その後全国展開して年間10万人の検査を目指す。将来的にはグローバル展開も視野に入れている。

 

 

 

ファイナリストと発表テーマ

受賞者

日本酒メニューを多言語化、
飲食店の接客をサポート

星野 翠(女性起業家賞受賞)

(株)ななつぼし

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星野翠さんが事業化したのは、外国語の日本酒メニューをクラウド上で簡単に作成できる飲食店向けのウェブアプリ「SAKELOGY(サケロジー)」だ。外国人観光客に銘柄ごとの飲み頃の温度、料理との相性、造り手のストーリーなどさまざまな情報を提供し、飲食店の売上アップと業務効率化につなげる。飲食店にウェブアプリを販売するほか、消費データを酒造メーカーに提供し、商品開発やマーケティングを支援していく計画だ。

 

受賞者

生物情報プラットフォーム
「バイオーム」

藤木 庄五郎

(株)バイオーム

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藤木さんの事業は、「生物情報」というこれまでにない商材で事業を展開しています。生物の分布データを世界に先駆けて収集、整理していき、世界的な環境ビジネスプラットフォームをつくります。

 

受賞者

町工場IoTプラットフォーム
「いきなりIoT」

細井 雄太

ものレボ(株)

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細井さんの事業は、小ロット製造している町工場が納期を守れるようにすることを目的としたIoT生産管理プラットフォームです。小ロット製造の納期管理(生産計画と進捗管理)に特化した標準的なしくみをクラウド上で提供します。

 

受賞者

薬局と医薬品流通を救う
AIによる需要予測サービスの提供事業

浅井 亨介

アサイクル(株)

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浅井さんの事業は、AIによる需要予測機能を搭載した医薬品在庫管理・発注システムを薬局に提供し、薬局の生産性の向上・高度化と持続可能な医薬品流通の構築を実現します。

 

受賞者

おてつたび
~困りごとを通じて新しい地域のファン作りを~

永岡 里菜

(株)おてつたび

 

永岡さんの事業は、誰かにとっての”特別な地域”を創出するシェアリングサービスです。人手不足やPR不足等で困っている旅館・民宿と、知らない地域へ行ってみたい地域外の若者をマッチングします。

 

 

 

 

特別賞

女性起業家賞
受賞者

日本酒メニューを多言語化、
飲食店の接客をサポート

星野 翠

(株)ななつぼし

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星野翠さんが事業化したのは、外国語の日本酒メニューをクラウド上で簡単に作成できる飲食店向けのウェブアプリ「SAKELOGY(サケロジー)」だ。外国人観光客に銘柄ごとの飲み頃の温度、料理との相性、造り手のストーリーなどさまざまな情報を提供し、飲食店の売上アップと業務効率化につなげる。飲食店にウェブアプリを販売するほか、消費データを酒造メーカーに提供し、商品開発やマーケティングを支援していく計画だ。

地域活性化賞
受賞者

県産の安全な野菜と
医師監修のレシピを宅配

手島 シークリンデ

(株)オフィスシュナイダー

 

手島シークリンデさんは自身と同じ子育て世代に安全な食材を届けたいと、石川県で採れた有機野菜や無農薬野菜を宅配するサービスの立ち上げ準備を進めている。県内の農家5軒と契約するほか、地元のクリニックとも連携し、野菜や加工品とともに医師や栄養士が監修したレシピを同封するのが最大の特徴。同社が得意とするマスメディア、自社メディア、ソーシャルメディアの3つのメディアを生かしたPR 力で認知度を上げていく。

学生賞
受賞者

IoTと音声データを活用、
機関士の業務を効率化

井上 杜太郎

北陸先端科学技術大学院大学

 

井上杜太郎さんが計画するのは、IoTと「音声つぶやきシステム」を活用し、漁船や内航商船でエンジン、ボイラーなどの機械を運転・整備する機関士を支援するシステムの開発と事業化である。IoTによって集めた機械のデータと音声つぶやきシステムで集めた機械の異常や異変に関する機関士の気付きを、一体的に管理・活用して業務の効率化や知識の継承につなげることを目指す。2019年夏頃に船舶での実証実験を開始する予定だ。

結果発表までお待ち下さい

2017年10月〜11月開催予定の公開コンテスト後、順次公開致します。
メニューから過去の受賞結果をご覧いただけます。