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【巻頭特集】起業を視野にUIターン 地域資源を活用し、成功目指す! ~こみんぐる

印刷ページ表示 更新日:2017年10月26日更新

【巻頭特集】起業を視野にUIターン 地域資源を活用し、成功目指す!

地方創生が叫ばれるなか、石川県内でもUIターンしてきた移住者による起業が増えてきた。こうした動きは地域経済の活性化や新たな雇用の創出だけでなく、埋もれていた地域資源の掘り起こしや新たな魅力づくりにもつながると期待がかかる。そこで今回の巻頭特集では、県内各地にUIターンし、生まれ育ったふるさとで、あるいは新天地で事業を立ち上げ、奮闘する3組の取り組みについて紹介する。

眠っている町家をリノベーション 金沢の日常を感じられる宿に

おにぎり作る交流会も好評

「ゆくゆくは金沢市内で20棟まで増やしたい」と意欲を燃やす林さん夫妻の写真 こみんぐる代表の林佳奈さんは夫の俊伍さんとともに、現在、金沢市内で7棟の宿泊施設を運営している。このうち6棟は古い町屋などを1日1組限定で貸し出し、残る1棟は1日に最大4組が滞在できるゲストハウスだ。

 林さん夫妻が目指すのは、宿泊客に金沢で暮らすように旅をしてもらうことである。そのため、どの施設も兼六園や妙立寺(忍者寺)など、観光地近くの住宅街に立地。例えば、ひがし茶屋街は夜に訪れると本来の雰囲気が楽しめるなど、地元に住んでいるからこそ分かる情報を提供し、旅のプラン作りをサポートしている。また、思い出に残る旅にしてもらおうと、ゲストハウス1階ではおにぎりや手巻き寿司を作って食べるといった日本の文化を体験できるような交流会を開き、宿泊客から好評を得ている。
 平成28年9月に1棟目をオープンして以降、1年間の累計宿泊客数は約1,800人で、外国人が60~70%を占めている。

柔道体験などツアー企画も

今年8月にオープンした「Yuzen 旅音(たびね)」の写真 愛知県半田市出身の佳奈さんと金沢市出身の俊伍さんは平成25年に結婚した。東京や名古屋で働き、改めて生まれ育ったふるさとの良さを実感した俊伍さんが「Uターンして、大好きな金沢のためになる仕事をやりたい」と思い立ったことから2人で移住。起業を目指し、県内各地を巡りながら事業プランを練るうち、北陸新幹線開業後に急増した外国人観光客向けのサービスが少ない現状を知って、宿泊施設の運営に乗り出した。
 金沢の魅力の一つである歴史的な街並みを形成する町家を守りたいとの考えから、開業に当たっては、新築するのではなく、市内で眠っている空き家をリノベーションして活用する方針を決めた。
 空き家をこみんぐるが宿泊施設として運営し、売り上げの一部を家主に支払う運営委託方式によって事業展開している。
 一棟目のオープン時は、資金集めに加え、自分たちの活動を広く知ってもらおうとクラウドファンディングを活用。事業プランは多くの共感を呼び、2カ月余りで目標金額100万円に対して73人から141万円が集まり、布団や備品の購入、シャワールームの改修などに充てた。
 当初は俊伍さんが市内を歩き回ってめぼしい物件を探していたが、こみんぐるが運営する宿泊施設が増えるにつれ、オーナーや不動産会社からの売り込みも増えている。
 今後は、旅行業務取扱管理者資格の取得や旅行業登録を行い、俊伍さんが学生時代から打ち込む柔道の体験など、オリジナルツアーの企画、催行を予定する。また、活性化ファンドの助成金を活用し、来年1月にアジア、再来年はヨーロッパでPR活動に取り組み、集客を図る計画だ。

企業情報

企業名 こみんぐる
創業・設立 設立 平成28年5月
事業内容 宿泊施設の運営・企画

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備考 情報誌「ISICO」vol.96より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.96


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