ISICOではインターネットによる販路開拓をサポートしています。支援先の中から、熱い思いを胸にサイトの改善に挑む、意欲的な取り組みを紹介します。
[ お香とアロマの香り専門店
金沢 アロマ香房(こうぼう)焚屋(たくや) ]
お香やアロマグッズを販売するアロマ香房焚屋ではISICOの専門家派遣制度を活用し、ホームページドクターの助言のもと、ネットショップの改良に取り組んだ。その結果、1年で売り上げを約1.6倍、訪問者数を約1.9倍に増やすことに成功した。
同店では平成20年にネットショップをオープン。売り上げは順調に伸びたが、平成25年にグーグルの検索アルゴリズムが変更されると、状況は一変した。それまで「お香」でキーワード検索すると常に10位前後に表示されたのが、100位以下に落ち、注文も激減したのだ。三宅琢也代表は「自分の力だけで改善するのは困難」と判断し、ISICOに相談した。
三宅代表は平成26年12月から対策を開始。SEOの重要ポイントである、ページのタイトルを表すタイトルタグや説明文を表すディスクリプション(※)を、約1,600ページ分すべて見直すなど、サイトが抱えていた問題点を解決していった。また、ヤフーから質の高いサイトというお墨付きを得るため、ヤフー・カテゴリへの有料審査も行った。さらに、商品を選びやすいようにレイアウトを変更するとともに、利用者に信頼感と安心感をアピールするため、三宅代表やアロマセラピストの顔写真を随所に配置した。
(※)タイトルタグ、ディスクリプションとは
サイトのページごとに設定されているページのタイトルと説明文のこと。ページの内容を適切に表すことや、検索されそうなキーワードを含ませることなどによって、SEO 効果(検索エンジンで検索を行った際、上位に表示されやすくなること)が期待できる。
専門家からは「商品のスペックだけではなく、閲覧者が知りたい情報を増やしていくことがSEOにつながる」とのアドバイスを受け、まずはよく見られている商品ページからテキスト量を大幅に増やした。例えば、同店いち押しのオリジナル商品で、手に塗って使う「塗香(ずこう)」の商品紹介は従来の2倍以上、実に7,500文字にも及ぶ。
「ネットでは香りを伝えることはできません。だからこそ、商品のことをより詳しく分かっていただくため、どのサイトにも負けないくらい情報量を増やしました」(三宅代表)。
また、スマートフォンからの利用が5割以上を占めることから、三宅代表自身、スマホサイトを見て、不具合の改善を試みた。利用者からの信用に関わるからだ。
こうした取り組みの結果、検索順位も10位前後に復帰、売り上げも回復した。ネットでの売り上げは現在同店全体の2割を占めるまでに伸びており、三宅代表は「今後は利益率の高い自社商品を伸ばしたい」と意欲を燃やしている。
■ ホームページドクターからのメッセージ 大変な作業量だったと思いますが、寝る間を惜しんで真剣に取り組んでいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。その頑張りが今の成果につながったと感じています。引き続き、訪問者のことを第一に考えたコンテンツの充実や商品開発に力を入れていただければと思います。また、検索順位に左右されない集客手段も重要になってくるので、リスティング広告なども今後検討されてはいかがでしょうか。 |
企業名 | アロマ香房焚屋 |
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創業・設立 | 創業 平成20年3月 |
事業内容 | お香・アロマの販売 |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.84より抜粋 |
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掲載号 | vol.84 |