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石川県とISICOは8月28、29日、愛知県豊田市のトヨタ自動車サプライヤーズセンターで「新技術・新工法展示商談会」を開催した。この商談会は、県内企業がトヨタ自動車(株)およびその関連企業に技術や商品を紹介する取り組みで、機械や繊維など県内の51企業が70テーマについてアピールした。今回の特集では、その中から6社の提案について取り上げる。
(株)ネイブが売り込んだ木質ブロック材を利用した自動車部品用の検査ゲージや新製品開発で使うデザインモデルも環境に優しい提案だ。
木質ブロック材とは同社が今年4月に開発したばかりの素材で、スギ・ヒノキの製材くずや間伐材などを微粉砕し、微量の有機性樹脂材料を加えてプレスしたもの。加工した際に出るくずや使い終わった製品も、木質ブロック材に100%リサイクルできる。
ブロック材は硬さや密度が自由に調整できるので、木材よりも加工が容易。接着は木工ボンドでよく、接着面もきれいに仕上がる。原料も安価で、従来の合成木材に比べて価格も2~3割安くなる。
商談会では、環境活動に積極的なトヨタのデザイン関係者の注目を集め、10月にサンプルを提供した。今後は木質自動車部品への応用も視野に、さまざまな機能性を付加した研究を進め、新製品開発を提案していく計画だ。
企業名 | 株式会社 ネイブ |
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創業・設立 | 創業 平成2年6月 |
事業内容 | 3次元CAD・CAMデータ作成、デザインモデル製作 |
関連URL | 関連URLを開く |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.42より抜粋 |
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掲載号 | vol.42 |