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石川県とISICOは8月28、29日、愛知県豊田市のトヨタ自動車サプライヤーズセンターで「新技術・新工法展示商談会」を開催した。この商談会は、県内企業がトヨタ自動車(株)およびその関連企業に技術や商品を紹介する取り組みで、機械や繊維など県内の51企業が70テーマについてアピールした。今回の特集では、その中から6社の提案について取り上げる。
環境をテーマにした提案にも高い関心が寄せられ、(株)ラピュタインターナショナルのマイクロバブルを使った脱脂洗浄装置は既に2台の発注を受けた。マイクロバブルとは直径20~30ミクロン程度という非常に微細な気泡のこと。堀田誠社長は「マイクロバブルはマイナスの電位を持っているため、プラスの電位を持つ汚濁物質などの有機物を吸着する」と話す。
今回の提案では、マイクロバブルを使って各種部品の脱脂洗浄を提案した。製造工程で油脂が付着する工業部品は、必ず脱脂洗浄が必要になる。従来は化学溶剤あるいは超音波を使って脱脂洗浄していたが、これらの方法では、廃液処理が不可欠で環境に与える負荷が大きい、あるいは部品にダメージを与えてしまうといった問題点があった。マイクロバブルを使った方法は、廃液処理が簡単で環境への負担が少ない上、柔らかな素材でできた部品にも傷を付けることがない。ランニングコストもこれまでの1/10に抑えることができる。現在、サンプル品のテスト洗浄も行っていて、導入件数はさらに増える見通しだ。
企業名 | 株式会社 ラピュタインターナショナル |
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創業・設立 | 創業 1992年3月 |
事業内容 | - |
関連URL | 関連URLを開く |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.42より抜粋 |
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掲載号 | vol.42 |