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働く人の内面をアプリで診断 企業向けも7月にリリースへ

印刷ページ表示 更新日:2015年3月31日更新

ISICO編集部が発見! 今回の特ダネはこれだ!

県内の企業、団体が行っている話題性のある取り組み、ユニークな活動に注目しました。

60の質問に答え、強み、弱みを顕在化

自己分析支援アプリ「ビジネス・スタイル・クリニック(BSC)」の診断結果イメージ 各種ソフトウェア開発を手がけるエヌジェイシーは昨秋、自己分析支援アプリ「ビジネス・スタイル・クリニック(BSC)」を開発した。
 使い方はいたって簡単で、例えば「今の仕事に希望が持てるか」「いつでも自分を愛せるか」など、仕事や自分自身に関する60の質問に対し、5つの選択肢から当てはまる答えを選ぶだけ。回答結果は、「有能性」「創造性」「自己理解」「自己尊重」など、12の指標について、それぞれ数値化し、グラフによって“ 見える化”する。
 結果を見れば、自分の強みや弱み、仕事との向き合い方が把握できるため、よりよい働き方を見つけるための手がかりとして活用してもらうのが狙いだ。
 アプリ上では診断結果に対するアドバイスは得られないが、専門のカウンセラーによるアドバイスを別料金で受けることもできる。
 アプリは「App Store」「Google Play」「Vector」といったデジタルコンテンツ販売サイトから1本300円で購入可能で、スマートフォンやタブレット端末、パソコンで利用できる。

経営者から高い評価 人材育成のツールに

 BSCのベースとなっているのは、心理学を専門とする津田塾大学の教授が構築した理論である。キャリアカウンセラーとして企業で社員研修などにあたる(株)ライフライン(金沢市)の山本明夫常務は約20年前からこの理論を社員研修に取り入れており、山本常務と親交のあったエヌジェイシーの山崎康智社長が「アプリにすれば、より多くの人に利用してもらえる」と考え、システム開発に取り組んだ。
 従来、人事考課用に個人の成果を評価するシステムはあったが、BSCは個人の内面を客観的に評価し、見える化する点で大きく異なる。
 昨年10月に出展した展示会で披露したところ、「最近の若者は何を考えているのか分からなくて」と悩む企業経営者から高い評価を得た。そこで、現在は今年7月に企業版をリリースしようと改良を進めている。
 企業版では企業のサーバーにシステムを組み込む、あるいはクラウドを活用して、サービスを提供する。社員に診断を受けてもらうことで、例えば、チームワークで取り組む仕事が苦手な社員などに対し、診断結果を社員と上司が共有して原因を探り、今後の人材育成に役立てることができる。
エヌジェイシーの山崎康智社長(右)とライフラインの山本明夫常務 定期的に実施すれば、経時的な変化を確認することも可能で、社員の成長度合いや人材育成プランの有効性の測定にも役立つ。
 日本語版と合わせ、英語版も同時にリリースする計画で、ライフラインが企業向けに提供する社員研修でも活用する。
 山崎社長によれば、理美容院向けの顧客管理システム、弁当などの宅配サービス用販売管理システムでは、ここ数年、日本一の売上本数を誇るというエヌジェイシー。人材育成はどの企業にとっても、重要な課題と言えるだけに、BSCには、これらに続く新たなヒット商品として期待がかかる。

企業情報

企業名 株式会社 エヌジェイシー
創業・設立 設立 平成22年3月
事業内容 業務用システムの受託開発、パッケージソフトの開発・販売など

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備考 情報誌「ISICO」vol.80より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.80


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