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もなかの種を料理の器に 先入観打ち払い販路開拓

印刷ページ表示 更新日:2014年11月5日更新

目指せ!石川発の人気商品
ヒットのタマゴ 

「いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)」の採択企業、各種展示会の出展企業の商品等にスポットを当てます。

愛らしい多彩なデザイン

アイデア次第でどんな料理ともマッチする「piaso」 加賀種食品工業では、もち米で作ったもなかの種(皮)を「piaso(ピアーゾ)」というブランド名で、食べられる器として販売している。ハートや星など形は90種以上もあり、オーダーメードも可能だ。生地に抹茶やコーヒーなどを混ぜることで色や風味にもバリエーションをつけられる。
 乗せる、挟む、焼くなどさまざまな使い方ができて、和洋中にスイーツなど活躍の場所を選ばない。料理にお米の香ばしさとさくさくとした食感をプラスできる点も特徴だ。
 明治時代から和菓子用もなか種を作り続けてきた同社が、piasoを立ち上げたのは平成21年。あるレストランではグリーンの卵型piasoにアボガドサラダを盛りつけて提供するなど、多くの外食企業や食品メーカーに採用されている。
 以前は取引先のほとんどが和菓子店だったが、今ではそれ以外の企業への出荷額が当初の4倍に増え、全体の3分の1を占めるようになった。「これからの伸びにも期待しています」と日根野逸平専務は笑顔で話す。

競争より新市場へ挑戦

日根野逸平専務 とはいえpiasoはまったくの新商品というわけではない。既存のもなか種の新たな用途を提案し、ブランド化することで、新たな販路を開拓するための取り組みである。

 この取り組みを始めたのは、京都の老舗和菓子店にも高く評価される同社のもなか種をもっと多くの人に知ってほしいという思いの反面、同業者同士で客の奪い合いをしたくないという思いからだった。
 和菓子用という先入観を持たず、まっさらな状態で見てもらうため、イタリア語で米の皿を意味する「piatto de riso(ピアット・ディ・リーゾ)」からpiasoというブランド名を新たに付け、外食企業や食品メーカーを対象にした展示会に出展。愛らしい形状が評判を呼んだことから、取引先は順調に増え、予想以上の受注につながった。
 その一方で、「外食、食品業界の商品寿命は短く、商品の入れ替え時に取引が打ち切りになることもあります」と日根野専務は危機感も感じている。このため、同社ではさらに挑戦を続け、平成24年度には、県外メーカーとの協力のもと、活性化ファンドを活用して、もなか種にアイスクリームを挟んだ「天使がはこぶ ぼくらの時間」を開発した。ただ、その第1弾の「あっさりバニラ味」は、採算ラインを超えたものの反響は今一つだった。「天使がはこぶ ぼくらの時間」
 このため「次こそはヒットしてほしい」(日根野専務)という思いのもと、新バリエーションとして、高級感をより前面に出した「濃厚バニラ味」をこの夏に出荷したところだ。同社では引き続き商品開発を進めるほか、営業体制および開発体制のさらなる強化を進め、企業の成長につなげていく考えだ。

 

加賀種食品工業が利用したISICOの支援メニューは
いしかわ産業化資源活用推進ファンド」です。
(お問い合わせ)
地域振興部 地域産業支援課
TEL. 076-267-5551

 

企業情報

企業名 加賀種食品工業 株式会社
創業・設立 創業 明治10年
事業内容 もなか種、ふやき種の製造、卸

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備考 情報誌「ISICO」vol.77より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.77


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