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3Dプリンターなどデジタル工作機械でものづくりを出張サポート

印刷ページ表示 更新日:2014年7月29日更新

ISICO編集部が発見! 今回の特ダネはこれだ!

県内の企業、団体が行っている話題性のある取り組み、ユニークな活動に注目しました。

県内で初めてFABサービスを提供

e-messe kanazawa2014での出張FAB 「FAB(ファブ)※1」という言葉をご存じだろうか。3Dプリンターやレーザーカッターといったデジタル工作機械を活用して、一般の人が思い思いのものづくりを楽しむ新たなムーブメントのことで、その動きは世界中で広がっている。これらの機械をそろえ、誰もが気軽に使うことのできるスペースはFABLAB(ファブラボ)と呼ばれ、海外はもちろん、国内でも都市部を中心にその数が増えている。
 こうしたFABLABを石川県で展開したいと今年4月に会社を立ち上げたのがクリパリンクの竹田太志社長だ。前述した機械に加え、3Dスキャナーを用意するほか、7月にはUVプリンター※2の導入を予定する。とはいえ、石川県ではFABそのものがまだ浸透していない。しかも、都市部に比べて人口が少なく、待っているだけでは商売として成り立たない。そこで、同社では常設のスペースを設置するのではなく、機械を車に積んで、必要としている人のもとへと出向く「出張FAB」に取り組んでいる。
 多くの人にFABの楽しさを体感してもらうと同時に、出張サービスを知ってもらおうと、今年5月には県産業展示館で開かれた「e-messe kanazawa2014」に出展した。期間中はiPad上に指で書いたイラストやメッセージをレーザーカッターでマカロンに刻印するイベントを実施し、家族連れやカップルから好評を得た。

作り手の交流促し、革新的な商品を

 現在は地域のイベントや各種展示会での実演などFABの普及活動が中心だが、そのかいあって出張サービスを知った県内の伝統工芸作家からは「仕事に取り入れられないか」との相談が寄せられている。出張FABを利用することで、作業や開発の効率化、コストダウンにつながる可能性があるほか、オリジナル製品の製造も容易になることから、竹田社長は「フットワーク軽く動くことができる強みを生かし、今後は個人で活動している作家やクリエーター、アーティストなどのニーズにきめ細かく対応していきたい」と意欲を燃やす。
竹田太志社長 出張FABが軌道に乗れば、次に取り組むのはFABLABの開設だ。とはいえ、竹田社長が目標とするのは決して場所の提供ではない。さまざまな得意分野を持つクリエーターらが顔を合わせて交流することでコラボレーションが生まれ、多岐にわたるアイデアや技術が組み合わさって革新的な商品、作品が生み出される。そんなものづくりの新しい姿の実現を目指して挑戦を始めた竹田社長のこれからに期待したい。

※1)「FABrication(ものづくり、部品)」と「FABulous(愉快な、素晴らしい)」の2つの意味が込められている。

※ 2)印刷後に紫外線(UV)を照射して硬化させるインクを使ったプリンター。プラスチックなどさまざまな素材に直接印刷できる。

企業情報

企業名 株式会社 C8LINK(クリパリンク)
創業・設立 設立 平成26年4月
事業内容 デジタル工作機械を活用したものづくり支援や出張FABイベント開催、デザイン事業など

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備考 情報誌「ISICO」vol.76より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.76


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