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高まる特殊電池盤需要に対応し、新工場を建設

印刷ページ表示 更新日:2014年7月24日更新

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各種支援制度の利用者に聞く

ISICOでは、企業の成長をサポートするためさまざまな支援制度を用意しています。
制度を利用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

エネルギー環境の変化で新たな一手を決断

富田会長 エレクトロニクス製品の開発・設計・製造を担う小松パワートロンでは今年1月、本社に隣接する敷地に1200平方メートルの新工場を建設した。ISICOの設備資金貸付制度を利用して空調設備や2基のクレーン設備を導入し、制御盤や産業・電力用の特殊電源など、さまざまな製品の生産に取り組んでいる。
 「実は、新工場の計画は以前より温めていたもので、土地も用意してあった」。こう話す富田美乃則(みのり)会長が建設に踏み切ったのには、近年のエネルギー環境の変化が影響している。現在、東北を中心に全国各地で太陽光(ソーラー)や風力といった自然エネルギーを活用した発電設備の普及が進んでおり、これらの施設で使われる蓄電用の特殊電池盤の需要が急増しているのだ。
 さらに、メガソーラーで発電した電気を電力会社に供給する売電設備の生産もスタートしており、この機をとらえ、最大限に生かして企業の飛躍につなげていくため、生産拠点の強化に取り組んだ。

出荷台数は倍増を予定 生産の効率化に着手

 特殊電池盤については、クライアントである大手電機メーカーと連携し、新商品を開発した。同社の特殊電池盤は、電圧が高く小型化が可能なリチウムイオン電池を用い、ピーク電力を抑制するために補助的に使ったり、非常用の電源として備えたりと、さまざまな用途に使える点が特徴だ。本格的な量産をスタートした昨年は、年間75基の特殊電池盤を出荷するなど、順調な滑り出しを見せ、売り上げは前年比で38%も伸びたという。新工場を建設した今年は一層の増産が見込まれ、電池盤の出荷台数は年間150基を予定している。
 自然エネルギーはこれからも普及が想定される分野であり、同社では、市場の拡大と並行して激しくなるメーカー間の競争を勝ち抜いていけるよう、生産性の向上にも余念がない。その根幹として取り組んでいるのが、組立ラインの見直しである。
 同社が取り扱う製品は、使用する場所や目的に応じてさまざまな種類があり、多品種小ロットの生産が基本だ。製品ごとに部品や組立工程が異なり、生産効率を一気に引き上げるのは難しい面も多いが、増産を追い風に建設した新工場ISICOの専門家派遣制度を利用し、あらゆる工程でムダの削減に知恵を絞っている。
 「現在、板金工場などは市内の離れた場所にある。将来的には、これらの施設を、本社や新工場の近くに集約したい」と富田会長。生産体制の効率化を推し進め、コスト面での競争力と品質の向上につなげていく考えだ。

小松パワートロンが利用したISICOの支援メニューは
設備資金貸付制度」です。
(お問い合わせ)
経営支援部 設備資金課
TEL. 076-267-1174

企業情報

企業名 小松パワートロン 株式会社
創業・設立 創業 昭和57年5月1日
事業内容 制御盤の設計・製作、パワーエレクトロニクス製品の開発・設計・製作など

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備考 情報誌「ISICO」vol.76より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.76


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