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一時は売り上げ半減も改善を積み重ね業績好転

印刷ページ表示 更新日:2014年7月22日更新

 サイトにかける情熱 Passion to a site  

ISICOではインターネットによる販路開拓をサポートしています。支援先の中から、熱い思いを胸にサイトの改善に挑む、意欲的な取り組みを紹介します。

[ 万年筆とボールペンの一筆館 ]

 https://www.ippitsukan.com/

3,000以上のアイテムそろう

気軽に問い合わせられるよう電話番号を大きく表示。FAX用の注文用紙も用意。 一筆館は万年筆やボールペンなど筆記具を専門に扱うネットショップだ。50を超える国内外のブランドを扱い、3,000以上のアイテム数をそろえている。
 文具卸を手がける山越が一筆館をオープンしたのは平成18年のこと。筆記具の専門店としては先駆けで、初年度から順調に売り上げを伸ばしたが、次第に競合店が増えると売り上げはピーク時の半分以下に低迷。一時は閉鎖も検討するほどだったが、「ネットショップは会社の大切な資産」との考えから、平成24年に全面リニューアルに取り組んだ。
 リニューアル後、復調の兆しが見え始めると一層のてこ入れを図るため、EC部を立ち上げて4人の専任社員を投入したほか、ISICOの専門家派遣制度も活用した。その結果、昨年後半から売り上げは前年を上回るようになり、年間でもピーク時に迫る勢いとなっている。

利用シーンに応じて商品提案

 業績が好転した理由について、EC 部の佐藤千夏部長は「地道な積み重ねの結果」と分析する。例えば、利用シーンを細分化して商品を提案するコンテンツ作りもその一つだ。同社では贈り物として購入する人が7~8割を占めるが、数多くのアイテムの中から、どの筆記具を選べばよいのか分からない場合も少なくない。そこで、「父の日」のギフト用ならば、「息子から流行に敏感なお父さんに贈るなら○○の万年筆」といった具合に、用途や贈り主、受け取る人を細かく想定し、おすすめ商品を提案するというわけだ。
一筆館を運営するEC部の社員 また、価格競争に巻き込まれないように、サービスの充実にも力を入れる。ギフトカードの要望があれば、達筆の社員が手書きで代筆。贈り物として購入する人の8割が利用する名入れは、手動式彫刻機で職人が1 本ずつ丁寧に彫刻する美しい仕上がりが好評だ。
 とはいえ、こうした取り組みが即座に効果を発揮するわけではなく、佐藤部長は「目標の売り上げを達成するには、トライ&エラーを繰り返すしかない」と苦労をにじませる。
 今後の課題の一つは、ギフト需要が集中する3月と12月を除いた閑散期の売上アップだ。佐藤部長は「現状を維持するだけでは業績は下がる」と話し、文具メーカーと連携したオリジナルモデルの開発など、新たな一手を打つため、EC部メンバーと共に知恵を絞っている。

■ ホームページドクターからのメッセージ
ホームページドクター 北村氏北村 錬充(れんみつ)さん (株)LATERAL(ラテラル)代表取締役

ブランド筆記具は指名買いの多い商材でもあるため、価格競争に陥りやすい傾向があります。その中で独自性を出すには単純に売ることだけに注視するのではなく、購入されるお客様の立場とお店の強みを出さなければなりません。今回の専門家派遣ではリスティング広告を利用し、ユーザー用途別の出稿やランディングページの改善を行うことで、メーカー名などの指名買い以外のお客様にリーチをかけ続けたことが結果につながったのだと思います。これからも継続して市場を掘り起こしてほしいですね。

山越が利用したISICOの支援メニューは
ホームページに関する専門家派遣制度」です。
(お問い合わせ)
産業振興部 産業情報課
TEL. 076-267-1001

企業情報

企業名 株式会社 山越
創業・設立 創業 昭和29年7月
事業内容 印刷事業、WEB事業、文具・事務用品・事務機器販売事業

企業情報詳細の表示

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備考 情報誌「ISICO」vol.76より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.76


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