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ISICOではインターネットによる販路開拓をサポートしています。支援先の中から、熱い思いを胸にサイトの改善に挑む、意欲的な取り組みを紹介します。
ISICOの専門家派遣を利用したネットショップの大半が、制度そのものには「満足」と答えているが、売り上げという結果に直結していないのはなぜか─。「やるべきことをやっていないから結果が出ない」との仮説をもとに、ISICOではホームページドクター(専門家)5人が連携して1社にアドバイスし、目標達成を目指す「集中指導による成功店育成事業」を実施した。以下、「いしかわITフェスティバル」で行われた報告会の要点を紹介する。
[ ジャガード織ネームやお守り、ミサンガの製造販売 (株)出口織ネーム ]
洋服などに付けるブランドラベル(織ネーム)やその技術を生かしたお守り、ミサンガ、マウスパッドを製造・販売する出口織ネーム。集中指導を受けて昨年12月にホームページをリニューアルしたところ、月平均12件ほどだったネットを通した問い合わせが、1月には33件、2月には35件と大幅に増加し、大型受注にもつながるなど成果が表れている。
リニューアルのポイントは、写真を豊富に掲載し、業務内容をイメージしやすくした点だ。これにより、直帰率(1 ページだけを閲覧しサイトを離れた比率)がリニューアル前の75%から45%へと大幅に低下。トップページだけでなく、商品や技術力などを載せた詳細な紹介ページもしっかりと閲覧してもらえるようになった。
加えて、全ページの上下に電話番号、ファクス番号を記載し、問い合わせフォームにつながるボタンを設置。どのページを見ているときでも、すぐに問い合わせができるように工夫している。リニューアル後の結果は、訪問者にとって分かりやすいページにしたことに尽きる。
また、サイト構築は制作会社に依頼したものの、コンセプトの設定や、コストダウンと使いやすさを求めてのサーバー・ドメインの移行などは自社で行った。その際、ドメイン移管時にアクセス数を落とさないための設定など、制作会社と話ができるだけの基礎知識の重要性も再確認したという。担当の狭間則宏さんは「サイトに完成はない。ニーズに応じて日々変化させていきたい」と話している。
■ ホームページドクターからのメッセージ ネット販売の売り上げは、「アクセス数×転換率(※)×客単価」の公式で表すことができます。つまり、「アクセス数」「転換率」「客単価」のどれかを向上させれば、売り上げは上がるのです。ただし、それぞれの要素を向上させるための対応策はすべて異なります。 |
企業名 | 株式会社 出口織ネーム |
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創業・設立 | 設立 昭和25年 |
事業内容 | ジャガード織物の製造・販売 |
関連URL | 関連URLを開く |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.75より抜粋 |
添付ファイル | |
掲載号 | vol.75 |