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能美市内に新工場竣工 建設機械の増産対応へ

印刷ページ表示 更新日:2013年12月27日更新

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各種支援制度の利用者に聞く

ISICOでは、企業の成長をサポートするためさまざまな支援制度を用意しています。
制度を利用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

5ライン活用で短納期を実現

今年7月から稼動した能美工場 建設機械部品などの塗装を手がけるT・T・Oは今年7月、能美市内で同社にとって5つ目となる工場を竣工した。新工場は敷地面積約2,000平方メートル、延べ床面積約900平方メートルで、ISICOの設備貸与制度を活用して、焼き付け塗装ライン一式をそろえた。
 同社の仕事の約6割は、コマツ粟津工場で製造される建設機械の部品の塗装が占めている。新工場の稼働によって、建設機械の増産に対応できる体制を整えた。
 高畠正幸社長は「従来の工場は家屋に隣接するため、夜間操業はできなかったが、新工場は住宅地から離れているため、さらに注文が増えれば、昼夜2交代制を敷くことも可能になった」と笑顔を見せる。
 同社の強みは、複数の塗装ラインを有することにある。通常、塗装する色を切り換える際は、ラインを一旦止めて、塗料を入れ替えたり、器具を洗浄したりする時間が生じる。同社では、例えば本社工場で黄色、能美工場で黒色を塗装するといった具合に色に応じてラインを使い分けることで、そうした段取りの時間を減らし、短納期を実現している。新工場の完成で5ラインが稼働することになり、その強みに一層磨きがかかった。

充実した設備で高い品質を確保

 コマツとの取引を通じて、技術レベルも向上している。コマツの建設機械は、乗用車並みの塗膜の厚さを求められることもある。塗料を厚く塗っても垂れ落ちないように、帯電した粉末状の塗料を使う静電粉体塗装の設備をそろえるとともに技術を磨き、要求される品質を実現している。
 また、防錆力に優れ、塗り残しのない電着カチオン塗装の設備を有する点も他社との差別化につながっている。電着カチオン塗装は乗用車の塗装にも用いられる方法で、県内の塗装会社にほとんどない設備だ。高畠社長同社では、特に防錆性が求められる運転席の周りや外装部をこの方法で塗装し、品質を向上させている。
 とはいえ、塗膜へのほこりなどの混入には苦労が絶えない。こればかりは工場全体をクリーンルームにでもしない限り対策は難しいが、同社では入念に検品し、混入していれば、研磨して取り除いたり、塗り直して不良撲滅に努めている。
 今年12月からは環境マネジメント規格「エコステージ認証」の取得を目指した取り組みをスタートした。作業スペースや資材の改善、見直しを図り、環境負荷の軽減とさらなる品質向上につなげる計画だ。

企業情報

企業名 株式会社 T・T・O
創業・設立 設立 平成11年7月
事業内容 建設機械、産業機械部品の塗装

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備考 情報誌「ISICO」vol.73より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.73


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