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女性向け恋愛ゲームを来春発売 自社コンテンツ制作を本格化

印刷用ページを表示する更新日:2013年12月26日更新

チャンスをつかみ、未来をひらく

Seize a chance and open a bright future.

ゲームやアニメといったコンテンツ産業は今後、日本の経済成長を担う柱の一つと言われる。それらの制作・発信拠点と言えば、首都圏が中心だが、情報通信環境の高度化によって、地方での取り組みも活発化している。こうした動きは石川県も例外ではない。そこで、県内を拠点に、新たにゲームなどの企画、制作に乗り出したFuture Tech Lab(フューチャーテックラボ)にスポットを当てた。

アニメで主役級の人気声優を起用  

表社長の写真

 ソフトウェアの受託開発を手がけるFuture Tech Lab は今秋、女性向けコンテンツのオリジナルブランド「プチレーヴ」を立ち上げた。平成26年4月にはソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用携帯ゲーム機「プレイステーション・ヴィータ」用に恋愛ゲームを発売する計画で、現在、急ピッチで開発を進めている。
 ゲームの舞台となるのは、16世紀の大航海時代をモチーフにした架空の国だ。そこで繰り広げられる海賊たちの冒険物語に、ゲームのプレイヤーは男装の海賊見習いとして参加し、個性豊かでイケメンぞろいのキャラクターと擬似恋愛を楽しむ。
 特徴の一つは世界観だ。Future Tech Labの表泰男社長は、「既存の恋愛ゲームは学園生活や歴史を題材にしたものがほとんど。消費者は新しい選択肢を求めている」と話し、海賊の冒険物語という恋愛ゲームとしては新たな世界観を打ち出した。
 キャラクターの魅力を際だたせるため、声優には徹底的にこだわった。女性に人気で、テレビアニメで主役級を演じる声優を何人も起用。キャラクターデザインやシナリオの制作は経験豊富な専門家と連携している。
 スマートフォンやタブレット端末の普及によって、家庭用ゲーム機市場は縮小していると言われるが、矢野経済研究所の『「オタク」市場に関する調査結果 2012』によれば、恋愛ゲーム市場は平成22年度の112億円から23年度には146億円と拡大基調にある。さらに、表社長は「家庭用ゲーム機のユーザーは熱心なファンが多い分、開発資金を回収しやすい」と勝算を見込んでいる。

認知度アップへ、ドラマCDを先行発売

本社の開発室 ブランドの認知度を高めると同時に、ゲームの世界観やキャラクターの個性を確立するため、平成25年12月には、ゲームに登場するキャラクターたちによる音声のみのドラマを収録したドラマCD「爽海(そうかい)バッカニアーズ!」を発売した。
「女性向けのドラマCD は、男性キャラクターが甘い言葉をささやくパターンが多いが、そればかりでは飽きが来るはず」。表社長はそう話し、同社のドラマCDはテレビアニメのように純粋にストーリーを楽しめる内容にした。平成26年1月には第二弾、2月には第三弾をリリースし、段階的に新キャラクターも公開する。
 無名のメーカーがクオリティの高いキャラクターを登場させ、人気声優を何人も起用したとあって、ゲームやドラマCDの業界、ファンを驚かせている。かなりの先行投資となるが、表社長は「10年前と違って今は“ 垂直立ち上げ”が有効な時代。徐々に認知を広げる手法ではなく、一気にコンテンツを増やし、それを継続しなければ、あっという間に忘れ去られてしまう」と話す。2月頃には、さらに別シリーズのドラマCDを発表し、ブランドの浸透を図る計画だ。

キャラを育て、スマホなどへ展開

 女性向けのゲームやドラマCDの制作に乗り出したきっかけとなったのは、「Ai-gent(エイジェント)」という同社オリジナルのソフトだった。Ai-gent はスマートフォンなどの操作方法を画面に登場するキャラクターが教えてくれるソフトで、開発・販売計画はISICO主催の平成24年度「革新的ベンチャービジネスプランコンテストいしかわ」でファイナリスに選ばれた。
 このソフトは主に男性ユーザー向けで、登場するキャラクターは女性だ。そして、Ai-gentを女性向けに改良するため、女性が好むキャラクターづくりのノウハウを蓄積しようと取り組んだのがゲームやドラマCDだった。経営資源をそれらに集中させるため、現在、Ai-gent の開発はいったんストップしているが、ゲームやドラマCDを通して知名度のあるキャラクターを育て、Ai-gent にも登場させる構想を温めている。

アニメ化や新ブランドの立ち上げも

「爽海バッカニアーズ!」に登場するキャラクター 現在の収益の柱である受託開発は、決して受け身ではなく、発注元の製品の魅力を最大限に引き出す提案型ビジネスを信条としており、国内大手半導体メーカーと直接取引するほか、イギリスの大手半導体メーカーとの取引を来年から行うことに関し、協議を始めている。
 とはいえ、「自分たちの作ったものを発信できる会社にしたい」という表社長の思いは強く、「女性向けにこだわらず別のブランドも立ち上げたい。みんなに驚きを与える提案を続け、多くの人が、この会社は次は何をやるのかと期待してくれるような会社を目指す」と将来像を描く。
 ゲームに先行して発売したドラマCDクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ金沢」に協賛するなど、地元の活性化に貢献したいという思いも人一倍だ。「爽海バッカニアーズ!」に関しても、人気が定着すればアニメ化に取り組む計画で、石川県周辺の海を巡るクルーズツアーなど、地域への誘客につながる関連イベントの開催も視野に入れる。
 石川発のコンテンツが今後、どのような展開を見せるのか。4月のゲーム発売が今から待ち遠しい。

企業情報

企業名 株式会社 Future Tech Lab
創業・設立 設立 平成23年6月
事業内容 ソフトウェア企画・開発・販売・受託・保守・コンサルタントなど

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備考 情報誌「ISICO」vol.73より抜粋
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掲載号 vol.73