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ISICOは10月26日、県地場産業振興センターで、将来有望なベンチャー企業を発掘する「革新的ベンチャービジネスプランコンテストいしかわ」を開催した。今年で4回目を迎えるコンテストには、過去最多となる43件の応募があり、1次審査を勝ち抜いた7人が約200人の来場者を前に事業計画を発表。ISICOが集中的に支援する最優秀起業家賞1人、優秀起業家賞3人を決定した。審査は(株)アイ・オー・データ機器の細野昭雄社長をはじめ起業家や経営コンサルタント、金融機関の担当者ら15人が担当した。ここでは、各受賞者の提案内容を紹介する。
(株)ポピック(金沢市)の鷹取功社長が提案したのは、日常生活の中で血圧や心拍数などの生体情報を計測し、予防医療に役立てるユビキタス・ヘルスケア事業である。
事業のコアとなっているのは生体計測機器や圧力測定装置など、金沢大学大学院自然科学研究科の山越憲一教授が開発した各種計測技術で、同社ではこれらのセンサーを組み込んだ枕や浴槽、便座を製品化する。例えば枕ならば、寝ている間に脈拍や呼吸数などから睡眠状況の測定が可能。計測データは自宅のパソコンに保存されるほか、将来的に医療機関と連携すれば、インターネットを通じてデータ送信し、異常があればすぐに対応できるようになる。福祉施設では緊急時のアラーム発信や見回りの負担軽減に役立つ。
来年中には枕、浴槽、便座を本格展開。当面は医療機関や福祉施設への販売を見込み、その後、一般住宅への導入とデータを医療機関へ送信するネットワークサービスの提供を計画している。
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創業・設立 | 創業 |
事業内容 | - |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.55より抜粋 |
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掲載号 | vol.55 |