本文
ISICOは10月18日、県地場産業振興センターで「革新的ベンチャービジネスプランコンテストいしかわ」を開催した。将来有望な起業家を発掘するコンテストは今年で5回目を迎え、過去最多となる53人の応募者の中から2度の書類選考を通過した7人が約200人の来場者の前でプレゼンテーションを行った。(株)アイ・オー・データ機器の細野昭雄社長をはじめ起業家や経営コンサルタントが審査した。ここでは、ISICOが集中的に支援する最優秀起業家賞1人、優秀起業家賞3人の提案内容について紹介しよう。
絶滅が危ぶまれるトキなど、鳥類の約半分は、たとえ専門家でも外見では雌雄を判別できないと言われる。こうした鳥類、は虫類の雌雄をDNAで鑑定しようというのが、石川県立大学の海老原充准教授が提案したビジネスプランだ。
海老原准教授は、だ液など微量のサンプルからDNAを抽出し、動物の雌雄を鑑別する技術を確立。特に、は虫類やペンギンを鑑別する技術は世界で唯一だ。鳥類ならば羽根を1枚、は虫類ならだ液の付いた綿棒を送ってもらうだけで鑑別可能。価格は競合他社の約6割に抑えられる。
日本で1年間に取り引きされる鳥類は約21万羽、は虫類はその数倍にも上る。ペット愛好家の中には雌雄を知りたい、つがいで飼いたいといったニーズが高く、ペットショップにとっては雌雄が鑑別できれば商品の付加価値を高めることができる。来秋をめどに会社を設立し、まずはペットショップを対象に営業活動をスタートさせる計画だ。
企業名 | - |
---|---|
創業・設立 | 設立 |
事業内容 | 高度化・国際化をめざす教育・研究機関として、未来を切り拓く有為な人材の育成 |
関連URL | 関連URLを開く |
---|---|
備考 | 情報誌「ISICO」vol.60より抜粋 |
添付ファイル | |
掲載号 | vol.60 |