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品質改善や生産性向上へ 専門家の指導受け、5Sを推進

印刷ページ表示 更新日:2013年2月21日更新

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各種支援制度の利用者に聞く

ISICOでは、企業の成長をサポートするためさまざまな支援制度を用意しています。
制度を利用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

社長自らが手や顔を真っ黒に

工場内での活動では、指摘された点を役員と社員が力を合わせて改善する。 建設機械用の油圧シリンダーを製造するダイワでは一昨年10月から、専門家の指導を受けながら5S活動に取り組み、成果を挙げている。
 専門家による指導は毎月3日間、同社とグループ会社の光精工(小松市)で行われている。毎回、工場内や生産設備を清掃したり、効率よく仕事ができるよう工具や仕掛かり品の配置、数を見直すといった活動に励むほか、品質や生産性に関する改善活動の進み具合を部門ごとに報告し、アドバイスを受けている。
 活動に参加するのは従業員だけではない。工場内では、社長をはじめ役員も手や顔を真っ黒にしながら、整理・整頓や清掃作業に汗を流す。
森社長 こうした取り組みは、単に工場内を美化するだけでなく、品質や生産性の向上にもつながっている。例えば接合工程を見てみよう。ここではたくさんの仕掛かり品をパレットで段積みし、必要に応じてフォークリフトで運搬していた。そこで、仕掛かり品の数を減らすと同時に、キャスター付きの台車で保管して人力で運べるようにするなど工夫を重ねた結果、活動開始前に比べて、生産性が30%もアップした。また、会社全体で品質不良が半減した。
 工場見学に訪れた取引先からの評価も高く、同社の森 康修(やすのぶ)社長は「いかにいい製品を安く作るかという観点で職場を点検し、改善することで、仕事の合理化につながった」と手応えを感じている。

社員の意識も変化 表彰制度で労ねぎらう

 実は、同社では以前、整理・整頓と清掃を徹底する3S活動を独自に展開していたが、活動は全社に広がらず、定着しなかった。
 しかし、森社長は「5Sにしっかり取り組めば、品質も生産性もよくなる」という信念の下、再チャレンジを決定。活動の推進に当たっては、ISICOの専門家派遣制度を活用し、森社長は「活動を始める際の助けになった」と話す。
 成果が現れ始めると社員の意識も変わった。当初は言われるままに取り組んでいたのが、次第に積極性が増し、社員自らが改善策を提案するようになったという。森社長は「社員は期待以上にやってくれている」と目を細め、昨年末には初めて、特に熱心な取り組みで仕掛かり品の削減や作業の効率化を実現した部署を特別表彰した。
 同社では引き続き活動を続けていく方針で、森社長は「今後は直接製造にかかわる部門だけでなく、生産管理課や購買課といった間接部門でも5Sを強化したい」と力を込める。

仕掛かり品を削減し、移動しやすいよう台車をキャスター付きに改良。

整理・整頓・清掃・清潔・しつけ

企業情報

企業名 ダイワ 株式会社 (ダイワ精機/光精工 株式会社) 
創業・設立 設立 昭和36年5月
事業内容 油圧シリンダー、油圧アキュームレーターの開発、製造、販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.68より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.68


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