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ネット販売を行っている県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルショッピングモール「お店ばたけISHIKAWA」を開設しています。
ネットに進出し、さまざまな方法で販路開拓を行っているお店ばたけ出店者等を紹介します。
[みつばちの詩工房オンラインショップ]
http://www.8383.co.jp/
昭和5年の創業以来、できるだけ人の手を加えない“完熟”にこだわったはちみつを販売するみつばちの詩工房。ローヤルゼリーやプロポリスといった蜂産品をはじめ、近年では、はちみつを使ったドリンクや菓子もラインアップし、人気を博している。
売り上げの40数%を占めているのが主にダイレクトメール(DM)を使った通販だ。DMの送り先は全国の百貨店で開かれる物産展やネットショップ、直営店などで購入、あるいは試食してくれた客である。新聞広告をきっかけに商品を購入してくれた客も送り先の一つだ。固定客が多く、中には30年以上も定期購入してくれる客や親子3代で付き合いのある客も少なくない。
3年前には、通販をさらに強化しようとネットショップをリニューアル。今年6月からはISICOが派遣するホームページドクターのアドバイスを受け、ネットショップのてこ入れに取り組んでいる。
改善策の一つは、商品をカートに入れた際、画面に別のおすすめ商品を表示するようにしたことだ。「例えばドリンクを買うお客様は、いつもドリンクしか買わないケースが多い」。そう話すのはネットショップの運営を担当する新保千加子さんだ。そこで、新たなおいしさを知ってもらおうと、のど飴など他の商品を紹介。試しに買ってみたくなるよう、1,000円以下の商品が表示されるよう工夫した結果、ついで買いが増えただけでなく、次回以降、それらをまとめて購入する客も多いという。
また、新商品や限定商品など商品紹介に特化したメルマガの発行や検索エンジンなどに掲載するPPC広告※にも新たに取り組み、効果を上げている。
新保さんは「ギフト需要を取り込むため、今後は複数の宛先に同じ商品を送ることができるようシステムを改良するなど、まだまだやりたいことはたくさんある」と意欲を燃やす。
※クリック回数に応じて費用が発生する広告
同社の顧客の多くは首都圏に在住しているが、石川ゆかりの人も多い。こうした顧客に喜んでもらうと同時に、さまざまな資源に恵まれた石川らしさを生かすため、ネットショップやDMで「ふるさとまつり」と銘打った企画を開催している。
例えば年末を控えた時期の企画では金箔の入った「福舞はちみつ」に加え、五郎島金時や中島菜、能登そばなど、他社の商品も販売。その狙いについて矢野浩社長は「私たちが売りたい商品だけでなく、石川や健康をテーマに顧客の望む商品を扱うことで、買い物を楽しんでもらいたい」と話す。
ネットショップでの売り上げは全体の10%未満にとどまっているが、矢野社長は「今後、電話やファクス、郵便に代わってネットからの注文が増えてくる」とにらんでおり、DM同様、ネットショップの充実にも力を入れる考えだ。
企業名 | 株式会社 みつばちの詩工房 |
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創業・設立 | 創業 昭和5年4月 |
事業内容 | はちみつ、ローヤルゼリー、プロポリスなど蜂産品の製造販売 |
関連URL | 関連URLを開く |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.67より抜粋 |
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掲載号 | vol.67 |