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建設業から農業分野へ進出 完熟武器に“地消”で差異化を図る

印刷ページ表示 更新日:2012年9月11日更新

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設備貸与制度の利用者に聞く

ISICOでは、企業の成長をサポートするためさまざまな支援制度を用意しています。
制度を利用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

販路開拓でISICOがマッチング

品質の向上に向けて、誘引の作業を行う かほく市を走る河北縦断道路から少し入った場所にある「ファームあさだ」では、8月下旬から始まるイチジクの出荷に向けて、品質を向上させるための枝の剪定(せんてい)や除草などの作業に忙しい毎日が続く。
 イチジクは平成20年から本格的に取り組み、昨年からまとまった量を出荷できるようになった。約1.5ヘクタールの畑には、現在、一般的な品種の「桝井(ますい)ドーフィン」が約300本、小ぶりだが糖度が高く、県内では珍しい「ホワイトゼノア」が約260本あるほか、かほく市特産の紋平柿(もんべいがき)など3種のカキ約200本が植えられている。
 ファームあさだの母体となる浅田建設は、昨年度、石川県が公共事業の縮小や不況で民間工事が低迷する建設業の新分野進出を支援する「建設業複業化支援プログラム」の採択を受け、「意欲ある建設業新分野チャレンジ支援事業」の助成金も得て、今年度から出荷時期を前後に伸ばすためのハウス栽培にも乗り出している。
 ISICOでは、販路開拓面でのバックアップを手がけ、“地産地消”などで付加価値の向上を図る県内のケーキ店やレストランと、同ファームとのマッチングを橋渡しした。イチジクは収穫までの熟し具合が味を左右すると言われ、浅田隆治社長の実兄で農場長の白澤洋志氏は「地消をターゲットにすれば完熟状態で出荷できる。実際、試食したケーキ店などからは『県外産より甘くておいしい』との高評価をいただいている」と手応えを話す。
 このほか地元のスーパーや金沢市内の料理店に卸している。

ジャムなどの加工品で付加価値をさらに高める

 同ファームで、今後、力を入れていきたいのがジャムやアイスクリームなどの加工品の開発と販売だ。既にジャムは試作の段階に入り、商品化も間近となっている。
白澤農場長 浅田社長は、「農地造成では建設業のノウハウが生かせたが、果樹栽培は試行錯誤の連続。県の支援やISICOのサポートに加えて、農林事務所の親身な技術指導やJA の協力で、ようやくここまでこぎ着けることができた。砂利採取でお世話になった地元への恩返しのためにも、将来的には直売所や観光農園などを開きたい」と夢を膨らませる。
 現在、インターネットでの販売も計画中で、イチジクをかほく市の新たな特産品として発信するとともに、経営基盤を固めて農業部門の法人化、独立を目指していく考えだ。

企業情報

企業名 浅田建設 株式会社
創業・設立 創業 昭和59年3月
事業内容 土木工事、砂利採取・販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.65より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.65


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