ネット販売を行っている県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルショッピングモール「お店ばたけISHIKAWA」を開設しています。
ネットに進出し、さまざまな方法で販路開拓を行っているお店ばたけ出店者等を紹介します。
[出産祝い人気No.1 おむつケーキ ベルビーべべ]
http://bv-baby.jp/
ウエディングアイテムやフラワーギフトを中心に6つのネットショップを運営するベルビー。なかでも、赤ちゃん用ギフトを販売する「ベルビー べべ」の業績が好調だ。
平成20年にオープンした同サイトの主力商品は、かわいい見た目と実用性が好評のおむつケーキである。これは、丸めた赤ちゃん用紙おむつをウエディングケーキのように重ね、ぬいぐるみやタオルでデコレーションを施したアメリカ発の出産祝いで、人気海外ドラマに登場して以来、注目を集めている。同社では4年前から商品化しており、月1,500個を販売する人気商品だ。
好調の要因は商品の魅力だけではない。例えば、誘客を図るために毎月トップページで3人の赤ちゃんを紹介する「赤ちゃん写真コンテスト」を開催。自分の子どもが掲載されれば他人に教えたくなるのが親心であり、閲覧者の増加につながっている。また、投稿者の交友関係には年齢の近い子どもを持つ同世代が多く、購入者層とも重なる。
購入単価を上げるため、グループ購入を提案している点も特徴的だ。出産祝いの贈り物は、同僚や友人同士がお金を出し合うケースが多いため、グループ購入用の商品ページを設け、複数人で購入する場合の1人分の予算を表示している。グループ購入を促すことで1人当たりの負担が減って高額商品を選びやすくなり、購入者とショップの双方にとってメリットとなる。もちろん、のしの連名表記や領収書の分割にも対応している。
こうした工夫が評価され、北陸のネットショップ224店が参加した「ネットショップコンテスト北陸2012」では、ファイナリスト賞に選ばれた。
同社がネットショップを開いたのはインターネットショッピングモール「楽天市場」のサービス開始と同じ平成9年である。パソコンの販売を手がけた経験を持つ北川英明社長が、当初から「インターネットが新しい販路になる」と考えていたためだ。ホームページの立ち上げこそ友人に頼んだが、買い物かごシステムの設置やデザインの変更・更新はHTMLを勉強しながらすべて自身で行った。ネット通販の普及とともに同社のネットショップも成長し、平成19年には作業スペースと倉庫が手狭になったことから、実店舗を縮小し、ネット販売に集中している。
同社のネットショップの運営ノウハウは豊富だが、「気付きをもらえるから」と今もISICO主催のネットショップセミナーに参加する北川社長。今後はオリジナル商品のラインアップを充実させ、売上アップと同時にベルビーのブランドに、さらに磨きをかける考えだ。
企業名 | 株式会社 ベルビー |
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創業・設立 | 設立 平成6年 |
事業内容 | ウエディングアイテム、プリザーブドフラワー、ベビー用ギフトの製造、販売 |
関連URL | 関連URLを開く |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.65より抜粋 |
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掲載号 | vol.65 |