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事業計画にアドバイス受けバイオ技術の研究に注力

印刷ページ表示 更新日:2012年8月2日更新

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設備貸与制度の利用者に聞く

ISICOでは、企業の成長をサポートするためさまざまな支援制度を用意しています。
制度を利用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

環境にやさしい新工法 微生物が油を分解

充実した研究設備 ゲイトは、バイオレメディエーションによる土壌汚染の浄化事業で全国展開を進めている。バイオレメディエーションとは、微生物が化学物質を分解する能力を生かした新たな浄化工法のこと。同社では、油などの有害物質で汚れた土壌に、自社で培養した微生物を注入して分解を促し、無害な状態に戻している。
 この新工法のメリットは、汚染された場所にピンポイントで微生物を入れられる点にある。土壌を掘り起こして入れ替えていた従来の工法に比べ、格段に小さなスペースで対応が可能だ。また、汚染された土壌を産業廃棄物として焼却する必要もないため、コストはもちろん、処理過程で発生する環境負荷も抑えられる。
新たなバイオ技術をはぐくむ 営業を続けながらでも浄化作業をできることから、現在、顧客の中心はガソリンスタンドだ。平成22 年に土壌汚染対策法が改正され、土壌に含まれる有害物質の規制が強化されたことも追い風となり、日本各地のガソリンスタンドの浄化作業を請け負うなど、活躍の場を広げている。
 最近では、多種多様な油を使う工場の浄化作業にも着手。油種に適した微生物の選定など、ガソリンや軽油といった特定の油を扱うガソリンスタンドよりも難しさは増すものの、ビジネスチャンスを求めて新分野への挑戦にも積極的だ。

土中の微生物を測定するセンサー開発に力

 バイオ技術を生かした新工法で躍進するゲイトにとって、生命線となるのが“ 研究・開発” である。そして、研究・開発を進める際、大きな力となっているのが、ISICOの支援メニューである経営相談だ。「技術面は県工業試験場や北陸先端科学技術大学院大学などと連携して取り組み、必要な費用を捻出するための資金繰りなどの事業計画は長年、ISICOにアドバイスを求めてきた」と、坪内武夫社長は振り返る。
坪内社長(右)と山本貴志研究室室長 同社では現在、土壌に注入した微生物量を現場でチェックできるよう、ハンディタイプのバイオセンサーの開発に取り組んでいる。センサーは、食中毒の原因となる細菌の測定検査など、さまざまな分野への応用も考えられ、「平成25年に商品化する計画で、ISICOには販路開拓でも相談に乗ってもらっている」と坪内社長。同社では、環境の時代を生き抜くため、新たな一手の開発に拍車をかけている。

企業情報

企業名 株式会社 ゲイト
創業・設立 設立 昭和55年4月
事業内容 油分解微生物製剤の製造・販売、土壌・地下水汚染浄化など

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備考
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掲載号 vol.64


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