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ネット販売を行っている県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルショッピングモール「お店ばたけISHIKAWA」を開設しています。
ネットに進出し、さまざまな方法で販路開拓を行っているお店ばたけ出店者等を紹介します。
[アスベスト調査・検査専門機関 太陽テクノリサーチ ]
https://www.taiyo.vc/
学校やビル、工場などのアスベスト調査を手がける太陽テクノリサーチは、設立から6年で、すでに1万件を超える検査実績を積み重ねている。
営業担当者のいない同社で、受注の呼び水となっているのがホームページだ。検査業界では従来、価格や納期などについてあまり公開されてこなかったが、大門忠司代表は「利用者が安心して発注できるようにしたい」と考え、それらの情報をホームページ上に明示している。しかも、検査対象をアスベストに特化して業務を効率化すると同時に、営業に経費をかけずインターネット経由で受注することで、検査費用を同業他社の半額以下に抑えた。
こうした取り組みの結果、設立当時、アスベストによる健康被害が社会問題として注目されていたこともあり、北海道から沖縄まで、全国の自治体や建設・解体業者から受注が舞い込むようになった。
2年前からは、B to Bが取引のメインであることを考慮し、顧客の生の声をインタビュー形式でホームページに掲載し、他社との違いや太陽テクノリサーチの優位性をPRしている。
今年3月に開催された「ネットショップコンテスト北陸2012」では、審査員奨励賞を受賞した。
平成21年に参入した水質検査事業でも、価格や納期を明示したホームページが全国からの注文を呼び込んでいる。水質検査は自社で行うのではなく、全国の検査会社20社と連携し、それぞれの得意分野や仕事の混み具合に応じて発注する仕組みを作り上げ、業界平均の半額という低価格を実現した。「アイスランドの氷をミネラルウォーターとして販売したいので調べてほしい」といった具合に、海外からの依頼もある。大門代表は「日本の検査技術は世界的にも信頼されている」と手応えを感じており、「将来は英語版や中国語版のホームページを立ち上げたい」と青写真を描く。
このほか、福島第一原発事故の直後には、放射能検査に対する依頼が1日100件以上も寄せられたことから、専用の窓口となるホームページを開設。専門の検査企業と協力して、受注体制を整えた。
「1年後には、産業廃棄物に含まれる有害物質の濃度や化学工場などの作業環境測定などもスタートさせたい」と意欲を見せる大門代表。もちろん、これまで同様、顧客の視点に立って低価格でサービスを提供できる仕組みを構築し、サイト上には、はっきりと価格を示す考えだ。
企業名 | 太陽テクノリサーチ 株式会社 |
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創業・設立 | 設立 平成18年6月 |
事業内容 | アスベスト・水質・放射能など 環境検査、食品検査 |
関連URL | 関連URLを開く |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.64より抜粋 |
添付ファイル | |
掲載号 | vol.64 |