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コンベヤー上で茎を切断、結束 花束加工機が大量生産の戦力に

印刷ページ表示 更新日:2012年3月12日更新

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設備貸与制度の利用者に聞く

ISICOでは、企業の設備投資を支援するため設備貸与制度で、企業の成長を後押ししています。
制度を利用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

繁忙期の生産量は1時間に2,000束

花束加工機「フローラフレックス」 金沢市公設花き地方卸売市場内で生花の仲卸を手がける春香園は、平成22年にISICOの設備貸与制度を活用して花束加工機「フローラフレックス」を導入した。
 フローラフレックスは長さ約10mのベルトコンベヤー上で花束を作る機械である。まずコンベヤー上の留め具に人の手で何種類かの花を組み合わせてセットすると、機械が余分な茎を切り落として長さをそろえ、根元を結束する。その後、人の手で一度花束を取り上げ、包装用フィルムをかけてコンベヤーに戻すと、機械がフィルムの上から再び紐で結び束ねてくれる。
 同社ではスーパーやホームセンターの店頭で販売される花束を生産するため、約10年前に1号機を導入した。今回はこの1号機が耐用年数を超えたことから、設備の更新に踏み切った。
 こうした花束は一般的に手作りすることが多いが、機械化によって生産スピードの向上とコストダウンにつながっている。
 フローラフレックスで生産される花束の種類で最も多いのは、仏壇やお墓に供えるための仏花である。通常、この加工機では1時間に1,000束を生産しており、3月と9月のお彼岸、7月の新盆、8月の旧盆にはコンベヤーのスピードを上げたり、対応する人員を増やすなどして、およそ2倍の量の花束を生産している。

ドラッグストアやコンビニに販路を開拓

 「手の込んだ贈答用の花束はともかく、自宅で飾る花束や仏花は、生花店ではなくスーパーに買い物に行ったついでに、店頭に並んでいるものを購入する人が増えている」。そう話すのは春香園の中村恭一社長である。
 中村社長によれば、スーパーやホームセンターが仏花などの花束を販売するようになったのは約20年前のことである。その後、同社では北陸3県に広がる自社の配送網を活用して、広域にチェーン展開するスーパーやホームセンターに向けて、花束を販売するようになり、現在では、生花店などを対象とした卸販売が伸び悩む一方、こうした花束が同社の売り上げの15%を占めるまでに成長した。
中村社長 中村社長は、生花店以外で花束が売れる可能性はまだまだあると見込んでおり、昨年からは自社とは別の配送ネットワークを持つ食品卸企業と連携して、ドラッグストアなどの小売店にも販売網を広げる取り組みをスタートさせた。
 また、昨年は初めての試みとして、北陸3 県のコンビニエンスストア約50店に新盆・旧盆、母の日に合わせて期間限定で花束を卸しており、中村社長は「今後も新たな販売チャンネルを開拓したい」と腕まくりする。

企業情報

企業名 株式会社 春香園
創業・設立 創業 昭和63年11月
事業内容 生花の仲卸

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備考 情報誌「ISICO」vol.62より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.62


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