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つけてよし、炒めてよし。「とり野菜みそ」を使った万能だれ

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

目指せ!石川発の人気商品
ヒットの予感

石川県が創設した「いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)」と経済産業省の「地域産業資源活用事業」の認定企業にスポットを当て、地域の資源を生かした商品開発について紹介する。

独特のコクと甘み 月に2万本を販売

とり野菜みそだれ(200ml入り、500円) 石川の鍋料理の定番として親しまれている「とり野菜みそ」。この「とり野菜みそ」を製造するまつやでは昨年4月、新商品として「とり野菜みそだれ」の販売をスタートさせた。
 この商品は、「とり野菜みそ」に、リンゴピューレや濃縮レモン果汁などを加えて味を調えた万能だれである。焼き肉やしゃぶしゃぶ、冷や奴のたれとして、あるいは野菜炒めの味付け、サラダのドレッシングなど、多彩な使い方ができるのが特徴だ。みその風味が香り、独特のコクと甘みが料理をさらにおいしくしてくれる。
 開発にあたっては、本社工場に隣接する直営店のメニューに取り入れたり、試食してもらうなど、利用者の声を聞きながら、改良を重ねた。発売時には、いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)の助成制度を活用してテレビCMを制作、放送し、認知度アップを図った。
 現在、石川県内のスーパーを中心に、多いときは1カ月に約2万本を販売している。

工場の稼働率アップへ 鍋用以外の商品開発

 開発の出発点となったのは、「春から夏にかけての工場の稼働率を何とか上げられないか」(松本啓志社長)という思いである。
 同社が全国への販路拡大に向けて、衛生的なフルオート生産システムの本社工場を新築したのは平成20年のこと。とはいえ、看板商品である「とり野菜みそ」がよく売れるのは、鍋が食べられるシーズンに限定される。例年、9月から翌年2月にかけて「とり野菜みそ」の売り上げが全体の80~90%を占め、それ以外の月は工場の稼働率が大幅に落ち込んでしまうのだ。
 そこで、季節に左右されず、一年中売れる商品として企画されたのが「とり野菜みそだれ」である。家庭でどんどん使ってもらうため、用途を限定せず、万能だれとして売り出した。
松本社長 同社では、これまでも豆板醤などを加えた「ピリ辛とり野菜みそ」やお湯を注ぐだけで簡単に雑炊が作れる「とり野菜みそ ぞうすい」など、秘伝のみそをベースに商品のバリエーションを増やしてきた。また、カップうどんやおにぎりなど、大手の食品メーカー、コンビニチェーンと連携した新商品開発も活発だ。
 「とり野菜みそ」もご当地グルメとして全国メディアに取り上げられるなどしたことから、県外での販売も伸びているが、松本社長は「工場の生産能力にはまだまだ余裕がある」と話し、今後も商品のラインアップ拡充に向け、知恵を絞る。

企業情報

企業名 株式会社 まつや
創業・設立 創業 昭和39年
事業内容 飲食店経営、みその製造加工及び販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.57より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.57


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