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【基調講演】生き残るためには、商品への愛情をもっと深く ~(株)栗原商店 栗原康浩氏

印刷用ページを表示する更新日:2012年1月16日更新

基調講演

〔演題〕 こんな小さな会社・商品でもよみがえり10年続けられた

講師/栗原 康浩氏 「ところてんの伊豆河童」店長/(株)栗原商店 専務取締役
◎「第14回日本オンラインショッピング大賞」特別賞受賞

「虎の穴」で学んだノウハウを実践

栗原氏「ところてんの伊豆河童」では、富士山のわき水と伊豆の海女さんが手摘みした天草(てんぐさ)を原料に、昔ながらの製法で作ったところてんを販売しています。もともとはスーパーへの卸販売をしており、平成12年に、安さだけが求められるスーパーとの取引をやめ、ネット販売に移行しました。
 当初は月に3万円しか売れませんでしたが、4年後には月商1,000万円を達成するまでになりました。反転攻勢のきっかけとなったのは、楽天が主催する合宿講座「虎の穴」でした。これは、ネットショップの店長らが売り上げの10倍アップを目指して、自分の店舗でやってきた施策を見直し、成果の上がった取り組みを共有する場です。
 私はこの講座で、白だし販売で人気の「味とこころ」を運営する犬塚社長をはじめ、多くの人気ショップの方々からノウハウを学び、実践したのです。

使命に気付かされた1通のメール

 当時は、儲かればいいと、専門ではないカニを売ったことさえあったのですが、ある出来事を契機に大きく考えを改めました。
 その出来事とは、平成17年に突如起こったところてんブームです。人気テレビ番組で「ところてんがダイエットに効く」と放送されると、翌日以降、スーパーの棚からところてんが消え、ネットショップにも信じられない量の注文が寄せられました。
 しかし、こんなブームがいつまでも続くはずがありません。その後は値下げしても売れず、倒産する企業も相次ぎました。ところてんが売れなくなると、伊豆産の天草の価格は暴落。当然、海女さんも漁に出なくなりました。天草は多年生の海藻で、毎年取らないと衰退してしまいます。まさに伊豆ところてんの危機でした。
 そんなとき、1通のメールが届きました。それは、亡くなった母親の仏前に供えるため、当社の商品を購入した娘さんからのメールでした。お母様は伊豆出身で、ところてんが大好物。以前はスーパーで買ったものを食べていたそうですが、娘さんが当社の商品を食べさせたところ、「やっぱり伊豆のところてんは最高」と自慢し、喜んで食べていたそうです。そのメールは「母の晩年に、本当に好きだったものを食べさせてあげることができ、感謝いたします」と結ばれていました。
 私はこのメールを読んで目頭が熱くなりました。自分の仕事で人に感動を与えることができる、伊豆の天草で作ったところてんを待っている人がいるのだと。これ以降、私は「伝統の伊豆ところてんを伝えていくこと」「伊豆の海女さんを守ること」を生涯の使命と考え、ネットショップを運営するようになりました。

伊豆の天草(てんぐさ)を全国に広めたい

 日本一の天草産地である伊豆のために何かできないか。そう考えた私は今、この地域でところてんに携わる人たちをネットワークした「伊豆ところてんの会」を立ち上げたいと奔走しています。零細企業が多く、組合もありませんが、産地が一体となって、伊豆半島が日本一の天草の産地であることを広め、おいしい伊豆のところてんを日本全国、そして世界に届けたいと考えています。
 移り変わりの早いネットの世界で長く生き残っていくには、販売している商品への愛情を深めることが何より大切です。購入しやすいサイトづくりも大事ですが、ネットで買いにくければ電話してでも注文したくなる、そんな魅力的な商品をこれからも作り続けたいと思います。

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備考 情報誌「ISICO」vol.57より抜粋
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掲載号 vol.57

 


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