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ネット販売を行っている県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルショッピングモール「お店ばたけISHIKAWA」を開設しています。
ネットに進出し、さまざまな方法で販路開拓を行っているお店ばたけ出店者等を紹介します。
[国産純粋はちみつ販売 とちみつ屋]
アローポイントが運営する「とちみつ屋」は、その名の通り、栃の花から採れた蜜(みつ)を専門に販売するネットショップである。レンゲのはちみつなど、通常、私たちがよく口にするものと比べると、重厚で、個性的な甘みと香りが特徴だ。
ネットショップを見ていて気付くのは、その豊富な情報量である。販売しているのはとちみつ単品だが、生産者や産地についての説明にはじまり、とちみつに関するQ&A、とちみつを使った料理やスイーツのレシピ、季節ごとのミツバチの様子など、とちみつに関連するさまざまなコンテンツが用意されている。
ネットショップでは、実物を手に取ったり、試食したりすることはできない。それだけに、「お客さまに商品を理解してもらうための判断材料をたくさん提供したい」(平田克美代表)という心配りが、コンテンツの充実につながっているのだ。
とちみつ屋の開設は8年前。そもそも平田代表はホームページの企画・制作を手がけており、ネットショップを運営する顧客との取引も多い。そこで、「自分でネットショップを開いてみれば、何か新しい発見があって、顧客にもフィードバックできるのでは」と考え、開店を計画。この際、平田代表の父親が養蜂業を営んでいたこと、また父親が小売りのルートを探していたことから、取扱商品をとちみつに決めた。
平田代表にとって、とちみつは子どもの頃から慣れ親しんだ味である。「とちみつは白山麓の特産品、土産物というイメージが強いが、おいしくて栄養も豊富。特に子育て中のお母さんにふだんづかいしてほしい」と、30~40代の女性をターゲットに見据え、サイトは温かみのある優しいデザインに仕上げた。
開設以降、売り上げは順調に伸び、リピーターも着実に増えている。とはいえ、とちみつの採取は毎年6月の2~3週間に限られ、収穫量もその年の天候等に大きく左右されるため、収穫から1年を待たずに完売してしまう年も多い。
採取できる量が少なく、増産も難しいが、それでも平田代表は「生まれ育った白山麓の味を全国に届けたい」、そんな思いを胸にショップ運営を続けている。
企業名 | アローポイント(ArrowPoint) |
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創業・設立 | 創業 平成12年2月 |
事業内容 | ホームページの企画・デザイン・製作・リニューアルなど |
関連URL | 関連URLを開く |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.53より抜粋 |
添付ファイル | |
掲載号 | vol.53 |