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和菓子の素材と技術でアイスクリームを商品化

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

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設備貸与制度の利用者に聞く

ISICOでは、企業の設備投資を支援するため設備貸与制度で、企業の成長を後押ししています。
制度を利用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

白あんを加え味に奥行きとコク

イタリア製のパステライザー(写真左)とフリーザー 和菓子の老舗「越山甘清堂」を展開する越山商店は今年5月、和菓子の素材や技術を生かした「金沢あいすくりーむ」の販売を開始した。味は黒砂糖、本抹茶、黒胡麻、柚子の4種類で1個315円。ベースとなるバニラミックスに白あんを加えることで、ほんのりと和の風味が香り、味に奥行きとコクを出している。「金沢あいすくりーむ」の黒砂糖(手前)と本抹茶乳脂肪分は控えめで、さっぱりとした口当たりが特徴だ。
 「牛乳と生クリーム以外の材料は、どれも和菓子づくりに使うものばかり。穀物や果物の加工も得意とするところです」と話すのは開発の指揮を執った徳山康彦専務である。その言葉通り、材料には普通の白砂糖ではなく、和菓子によく用いられる三温糖や黒砂糖などを使用。能登産の黒豆や宇治産の抹茶など、和菓子でもなじみの深い材料が使われている。
 また、胡麻を使うにも練り胡麻やいり胡麻、すり胡麻といった加工法を比較検討した上で最適の加工法を選んだり、柚子を鉢の中ですってジャムのようにしてから混ぜ込んだりするなど、和菓子づくりで培われた技術やノウハウがふんだんに盛り込まれている。

アイスクリームにも季節感を

 同社がアイスクリームの開発に乗り出したのは3~4年前のことである。「地域密着型の和菓子店はマーケットが限定され、消費者の嗜好も変化している。この先30年、40年と事業を継続していくためには新しい商品を作らなければ」。そう考えた徳山専務は、洋菓子や土産用菓子など、さまざまな選択肢を検討した上で、老若男女を問わず多くの人に好まれ、需要も伸びているアイスクリームの開発を決断した。
徳山専務 開発にあたっては、平成20年夏にISICOの設備貸与制度を活用して、イタリア製のパステライザーとフリーザーを導入した。パステライザーとは、材料を混ぜ合わせながら殺菌してバニラミックスを作るための装置。フリーザーとはバニラミックスを冷却しながら撹拌し、滑らかな口どけに仕上げる機械である。
 現在、本店と近江町店、自社のネットショップに加えて、生協、高速道のサービスエリアで販売している「金沢あいすくりーむ」は、顧客からの評判も上々で、まずは順調なスタートを切った。徳山専務は今後、「和菓子同様、季節感や歳時記を取り入れた商品を打ち出していきたい」とラインアップの拡充に向け、アイデアを練っている。

企業情報

企業名 株式会社 越山商店
創業・設立 創業 明治21年
事業内容 和菓子の製造、販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.53より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.53


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