ネット販売を行っている県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルショッピングモール「お店ばたけISHIKAWA」を開設しています。
ネットに進出し、さまざまな方法で販路開拓を行っているお店ばたけ出店者等を紹介します。
[農産工房 金沢大地]
http://www.k-daichi.com/
金沢大地では、直営農場「金沢農業」が生産した米や小麦、大豆、野菜などの農産物と、これらを主原料とした味噌や醤油、豆腐、麦茶などの加工品を販売するネットショップを運営している。農産物のほとんどを有機栽培で育てている点が大きな特色で、商品一覧には有機JAS認証商品がずらりと並んでいる。
平成17年の開設から6年目を迎え、ネット販売の売り上げは順調に増え、毎年、目標額をクリアし続けている。好調の背景には、「食の安全・安心」を求めるニーズの高まりはもちろん、金沢大地の積極的な販売戦略がある。
その一つが、シーズンに合わせたキャンペーンだ。秋に収穫祭として有機米をプレゼントしたり、初夏には大豆を無料で配布し種まきを呼びかけたりするなど、サイト上でさまざまな企画を実施したところ、多くの反響が寄せられたという。
商品ラインアップの充実にも力を注ぎ、家庭で味噌が作られるように米麹(こうじ)と大豆を組み合わせたセット商品を販売するほか、小麦を自宅で挽(ひ)くことができる電動石臼「キッチン・ミル」などユニークな商品も扱っている。
また、ホームページでは、単に商品を販売するだけでなく、有機栽培を始めた理由や将来的な目標など、井村辰二郎代表の農業に対する情熱を伝えている。加えて、利用者が農業を考えるきっかけとなるよう、同社が運営するコミュニティーサイト「あぐりハグハグ」にもリンクしており、金沢大地の農業への姿勢が伝わってくるつくりになっている。
一方、商品の説明に関しては、ネットショップ担当の五十嵐教子(のりこ)さんが、小さな子を持つ母親として率直な感想をコメント。農作物の作り手側と購入する側双方の意見が見えることが、ユーザーにとって商品への信頼感につながっているようだ。
同社では今後、出荷時期などのタイムリーな話題を今まで以上にきめ細かく発信し、ネットショップでの購入につなげていく考えだ。五十嵐さんも、「ISICOのホームページドクターにサポートしていただき、改善を加えてきた。これからもアドバイスを参考に、ネット販売の売り上げ増につなげていきたい」と意気込んでいる。
企業名 | 株式会社 金沢大地 |
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創業・設立 | 設立 平成14年3月 |
事業内容 | 農産物加工・販売 |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.52より抜粋 |
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掲載号 | vol.52 |