本文
ISICOは10月7日、県地場産業振興センターで「革新的ベンチャービジネスプランコンテストいしかわ」を開催した。このコンテストは、単に事業計画の優劣を競うだけでなく、ビジネスパートナーや金融機関とのマッチングを図るのが狙い。3年目を迎える今回は、25人の応募者の中から、一次審査を通過した7人が、約200人の来場者を前にプレゼンテーションした。ここでは、最優秀起業家賞を獲得した(株)ポリチオンをはじめ、優秀起業家賞に選ばれた3社について、それぞれの提案内容や現在の取り組みを紹介する。
夫が皮膚科医で、自身は薬剤師として働く(有)エステル(白山市)の中出喜美子社長は、皮膚科医がプロデュースし、薬剤師が手作りするせっけんの製造、販売について発表した。原材料にはオリーブオイルをはじめ、天然素材だけを使用。添加剤や熱を加えず、じっくりと4~6週間もかけて熟成させたせっけんには保湿成分がたっぷりと含まれている。肌の状態や目的に合わせて成分や配合を変えることで、アレルギーに悩む人などが安心して使える、肌に優しいせっけんだ。
同社ではすでにニキビ予防に効果的なせっけんなど8種類を商品化し、店舗やネットショップで販売している。今後は珠洲産の椿油や珪藻土など、地元の素材を使ったせっけんを開発する予定。ゆくゆくは障害者や高齢者といった就労が難しい人々を一般労働者として雇用するなど、「ソーシャル・ファーム」と呼ばれる社会貢献を重視した企業形態を目指す考えだ。
企業名 | 有限会社 エステル |
---|---|
創業・設立 | 創業 |
事業内容 | 皮膚科医がプロデュースし、薬剤師が作る手作り石鹸の製造・販売 |
関連URL | 関連URLを開く |
---|---|
備考 | 情報誌「ISICO」vol.49より抜粋 |
添付ファイル | |
掲載号 | vol.49 |