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ノウハウを生かし主力製品を「大転換」

印刷用ページを表示する更新日:2012年1月16日更新

ピンチをチャンスに!! 
差がつく不況の乗り切り方

昭和42年の設立以来、精練・染色仕上機械を中心に製造していたオノモリでは平成12年、主力製品を一般産業機械へと大幅に転換した。決断した当時は、バブル崩壊の影響を受けて会社の規模縮小を余儀なくされ、社員数がピークの半数近くにまで減少していたという。この逆境を乗り越えるため、小野森 守社長が取り組んできた10年間に及ぶ改革を振り返ってもらった。

受託による開発・製造を大黒柱に

小野森社長 精練・染色仕上機械など、自社で開発した繊維機械などが売り上げの90%以上を占めていたオノモリの企業体質は、この10年で大きく様変わりしている。現在、繊維機械などの自社製品の売り上げは10%程度にとどまり、生産の中心は受託による一般産業機械の開発と製造へと移行した。手がける産業分野も環境や食品、情報関連など広範で、設計、加工、組立までの一貫製造で全国から受注を獲得している。
 同社が平成12年に繊維機械から一般産業機械へと大きくかじを切った背景には、バブル崩壊後に襲った受注の落ち込みだけでなく、平成7年の円高進行や平成9年に始まったアジア通貨危機が挙げられる。
 オノモリでは、繊維機械の納入先として東アジアや欧州、北米が多く、海外の売り上げが60%を超える年もあった。「そんな当社にとって、アジア各国での株と通貨の急激な下落は経営を直撃した」と小野森社長は振り返り、会社規模の縮小に踏み切らなければならない状況に追い込まれていったという。
 「このままでは、今までのような製造体制を維持していくことは難しくなってしまう。業務を部品加工に限定することも考えたが、それでは、当社がはぐくんできた設計から製造までを一貫して担う生産技術が損なわれてしまう」。品質に関する指針をまとめた『オノモリマニュアル』こう危機感を募らせていた小野森社長は、海外から国内に目を向け、繊維から多種多様な産業へと間口を広げるため、一般産業機械を事業の柱とすることを決断した。あくまでも、開発に情熱を傾けるエンジニアリング企業としての姿にこだわったのだ。

繊維機械のノウハウを生かす

 主力製品の転換という新たな挑戦に乗り出す際、同社の武器となったのが、長年、繊維機械メーカーとして蓄えてきた技術力だ。
 繊維機械では、水や薬品などを扱うため、開発には染色や洗浄、乾燥などの幅広い技術が求められる。日本と中国で製造認可を受けている圧力容器にかかわる技術も繊維機械を手がける中で磨いてきたもので、高圧や低圧、真空とあらゆる状態の容器に対応できる。さらに、材料として使っていたステンレスの加工に関しても、絶対の自信を持っていた。
「多彩なコア技術があったので、新しい業界の開発に飛び込んでいくことにも抵抗感はなかった」と小野森社長は話し、ISICOの受注開拓懇談会に参加するなど、地元だけでなく、県外へも足を運び、トップセールスを展開。積極的な新規開拓は、ITバブルにわいていた情報関連をはじめ、多種多様な分野からの受注獲得につながっていったという。

QCD活動と教育に力

環境関連機械「RVDシリーズ」 一方で、小野森社長は、社内の改革にも着手した。「以前は、自社製品の品質機能を上げるために技術力を磨いていた。しかし、受託開発・製造でお客様の多岐にわたる要望に応えるためにも、さらなる質の向上を実現することが大事で、一品一様のモノづくりが求められる」。オノモリでは、受け身ではなく、クライアントの要望に積極的に応えられるよう、『守りから攻め』の企業体質への転換を目指したのだ。
 改革の中心は、モノづくりの基本である、品質(Quality)・価格(Cost)・納期(Delivery)の向上を進めるQCD活動と、社員教育の徹底である。例えば、そのひとつとして、自社製品中心のころは設けていなかった品質保証課を新設し、品質マニュアルや作業標準などを定めた同社独自の品質規格『オノモリマニュアル』を作成した。社員一人ひとりがマニュアルを徹底し、品質保証課が機能の最終チェックや不具合に関する総合窓口の役割を果たすことで、付加価値の高い製品の提供に努めている。
 また、3年前からは、「トップダウンから、ミドルアップ、ミドルダウンの体制で組織機能の活性化につなげる」(小野森社長)ことを狙い、社内技術セミナー課長が中心となって年間の活動計画書を作成し、成果発表会を行うなど、中間管理職の教育にも力を入れている。このほか、各工程を管理する組織の連携強化や5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)運動、ベテラン社員が講師を務める社内技術セミナーなど、さまざまな取り組みを進めている。
 「この10年間で企業の体質は大きく変化したと言える。ただ、正直なところ、まだまだ道半ばだと感じている。これからさらに、QCD活動や社員の意識改革を充実させていきたい」。小野森社長はこう意気込み、逆境を乗り越えた今、新たな成長期を迎えるための基盤整備に余念がない。

企業情報

企業名 株式会社 オノモリ
創業・設立 設立 昭和42年4月
事業内容 産業機械や繊維機械の設 計、製造、修理、販売など

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備考 情報誌「ISICO」vol.49より抜粋
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掲載号 vol.49

 


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