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店の危機を救ったネットショップ 本業を支えるビジネスに急成長

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

ネット進出レポート
ネット販売による販路開拓

ネット販売を行っている県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルショッピングモール「お店ばたけISHIKAWA」を開設しています。 ネットに進出し、さまざまな方法で販路開拓を行っているお店ばたけ出店者等を紹介します。

[幸寿し]
http://www.kouzushi.com/

動画導入で五感に訴え、売り上げ増を

幸寿し サイトイメージ 今年3月、ISICOが開催した「ネットショップコンテスト石川2008」の初代グランプリに輝いた幸寿し。6年前、パソコンを触ったこともないところから始め、ネットショップを開設した店主の橋本公生氏は「ネットショップを始めていなかったら、能登半島地震の後に廃業していたかもしれない。55歳になって初めて一等賞を取ることができ、涙が出るほどうれしい」と受賞の喜びをかみ締める。
 幸寿しのネットショップはオープンから6年間で本業を支えるまでに急成長した。その要因は「客がいない間は、いつもパソコンを触っている。手をかければかけるだけ結果が出るから面白い」という橋本氏の熱心さに尽きる。実店舗の売り上げは最盛期に比べて半減しているだけに、ネットショップの売り上げは大きな収入源になっている。
橋本市のブログ イメージ 今年からプレゼント企画を開始し、メールマガジンの発信回数も増やした。今後はサイトへの動画の導入も検討しており、「このわたを作っているところや、いしりを使った料理を食べている様子を流す」五感に訴える手法で、さらなる売り上げ増を狙う。

 

ネットから情報を発信「能登を元気に」

 橋本氏にとってホームページは、単なるネット販売の手段でなく、能登を元気にする場でもある。「能登に人を呼び込み、少しでも活気づいてほしい」と考え、トップページの目立つ場所に、商品を紹介せず能登の情報を載せているのは、そんな気持ちの表れだ。
 そして、ネット販売している、くちこやこのわた、いしり、蒸しアワビ、香箱ガニなどは、自分の目で選び抜いた品質の確かなものばかりで、個人経営の漁業関係者や加工業者から仕入れている。「商品が売れれば、自分がもうかるだけでなく、仕入れ先のおばあちゃんたちももうかる」ことから、地域の産業振興の一助となればとの思いは強く、販売にも力が入る。
 2008年、震災のつめ跡が残る能登を舞台に、ふるさとと家族の温かさを描いた映画「能登の花ヨメ」が公開された。メガホンを取った白羽弥仁監督が5年前、橋本氏のホームページのブログを訪れ、橋本氏 写真「能登について話を聞きたいので、店に行ってもいいですか」と書き込みをしたことから、白羽監督と能登との交流が始まり、ついには映画が誕生したのだという。橋本氏は、「ホームページを開設したことで、いろんな人とのつながりが生まれ、自分の世界が広がった」と話し、今後も奥能登の食材と情報を発信し続けるつもりだ。

企業情報

企業名 能登前・幸寿し
創業・設立 設立 平成19年8月(法人化)
事業内容 寿司店、奥能登の海産物、加工品の販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.46より転載
添付ファイル
掲載号 vol.46


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