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伝統とITのコラボ 九谷焼と山中漆器がUSBメモリに

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活力ある地域産業創出に向けて助成する
「いしかわ産業化資源活用推進ファンド」を利用した取り組みにスポットを当てる。

東京や名古屋で月100個を販売

いしかわメモリ 写真 「ふるさと石川の伝統工芸を活性化するために、新しい市場の創出を第一に考えた」。朝日電機製作所の砂崎友宏取締役技術本部長がそんな思いを込めて企画し、世に送り出したのが、外装に九谷焼や山中漆器の技術を生かしたUSBメモリである。
 九谷焼USBメモリは、青手と呼ばれる古九谷の画風を再現したものや桜、ヤマガラをモチーフにしたものなど全5種類。窯元の(株)青郊(能美市)と連携して製造しており、容量2GBで1万円となっている。山中漆器USBメモリは本漆塗りで蒔絵や螺鈿が施されており全18種類。製造は(有)道場漆器店(加賀市)が手がけており、容量は1GBで1万円と4GBで3万円の2タイプがある。どちらも一つ一つ、職人が精魂込めて手作りした逸品だ。
 これらの商品は「いしかわメモリ」と名付けられ、東京ミッドタウン(港区)に店舗を構える「THE COVER NIPPON」や東急ハンズ名古屋店、ネットショップなどで昨年11 月から販売を開始した。すでに販売体制が整っている九谷焼USBメモリは月平均100個を売り上げるヒット商品となっている。

大学の講義が結ぶ縁 マウスなども開発へ

 いしかわメモリの開発がスタートしたのは今から1 年半前にさかのぼる。北陸先端科学技術大学院大学で社会人学生として学ぶ砂崎本部長が、伝統工芸の新たな担い手を育成する同大学の「伝統工芸イノベータ養成ユニット事業」に参加したのがきっかけだった。講義を通して、青郊や道場漆器店の幹部らと協力関係を築き、伝統工芸と無縁のIT分野に活路を見出そうと試作に取り組んだ。
砂崎本部長 写真 事業の一環として、昨年7月に「THE COVER NIPPON」で試験販売したところ8個の九谷焼USBメモリが完売。続いて9月に出品した東京ギフトショーでは山中漆器USBメモリがバイヤー等から高く評価され、本格販売にかじを切った。地域資源を生かした新事業に助成する「いしかわ産業化資源活用推進ファンド」の対象事業にも採択された。
 砂崎本部長は「将来的には1億円の売り上げを目指したい」と期待を込め、今後は、大量販売の見込めるノベルティー商品としての展開を模索するほか、アロマを楽しめるUSBの開発を計画。さらに、九谷焼のマウスパッドや漆塗りのマウスなど、パソコン周辺機器に絞った新商品開発にも拍車をかける。

企業情報

企業名 株式会社 朝日電機製作所 
創業・設立 設立 昭和56年7月
事業内容 制御装置、電子機器の設計、製造

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備考 情報誌「ISICO」vol.45より転載
添付ファイル
掲載号 vol.45


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