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ビジネスチャンスの拡大、逆境をバネにランクアップ・・・
さまざまな目的に向け、販路開拓に乗り出した企業の挑戦を紹介します。
ISICOでは2月19日、県地場産業振興センターで「新製品評価会」を開催しました。この評価会は広域的新事業支援ネットワーク拠点重点強化事業に参加する会員企業が開発した商品や開発中の商品について、専門家が客観的に評価し、今後の改良や事業化に役立ててもらうための取り組みです。当日は県内企業が商品を持ち込み、デザイナーやマーケティングアドバイザーといった専門家が助言しました。
広域的新事業支援ネットワーク拠点重点強化事業は、ISICOが県内の中小企業に対して、セミナーなどにより技術・市場動向といった情報を提供したり、会員相互が情報交換できる場を提供したりするなどして、意欲ある企業同士のネットワークを構築することを目的としています。同時に、大学等の研究シーズと企業をマッチングする研究会を開催するなどして、新事業の創出を図っています。
現在、県内企業159 社が参加しており、参加企業はISICOが実施する下記事業を利用することができます。
今回の「新製品評価会」はこの事業の一環として開かれ、県内の食品メーカーなど9社の経営者や開発担当者らが参加しました。
評価を担当したのは、(株)コボの山村真一社長、(株)ジャパン・アグリ-カルチュア・マーケティング&マネジメントの倉本卓次相談役、金沢学院短期大学食物栄養学科の相良多喜子教授、金沢大学イノベーション創成センターの大友信秀教授の4人です。それぞれ、デザイン、マーケティング・流通、食品機能性、コンプライアンスを専門としており、各氏は開発の意図や商品の特徴、現在抱えている問題点を確認しながらアドバイスしました。
例えば、商品パッケージや容器デザインについては「容器デザインはモダンに走りすぎず、使い勝手を重視して決めた方がいい」、「商品パンフレットの盛り付け見本の器は、能登の食材であれば、輪島塗や珠洲焼を使うなどこだわるべき」と助言。商品コンセプトやブランド戦略に関しては、「値段が高くても消費者が買いたくなるような仕掛けがほしい」、「消費用途を広げすぎず、ターゲットを絞った上で戦略を考えた方がいい」などと指摘しました。また、販路開拓やPRの方法などについて、「需要を喚起するために、その食材を使ったレシピを提案するのも一手」、「他の県内企業と連携してセット商品を販売し、差別化を図る方法もある」と提案しました。
広域的新事業支援ネットワーク拠点重点強化事業では、随時、参加企業を募集しています。商品開発に向けた情報収集、新商品の評価やブラッシュアップを支援するさまざまな事業を活用できますので、ぜひご参加ください。
[1] ネットワーク形成事業
産学官連携コーディネーターによる相談指導
[2] 新事業創出支援事業
新分野技術に関する研究会への参加
[3] 連携促進事業
成果発表会における、研究成果発表および展示
[4] 販路開拓支援事業
会員の研究成果を展示会等に出展支援
[5] 支援施策情報、イベント情報等の提供
E-mailによる定期的な情報提供
企業名 | - |
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創業・設立 | 創業 |
事業内容 | - |
関連URL | 関連URLを開く |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.45より転載 |
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掲載号 | vol.45 |