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奥能登の酒蔵が味覚を発信 上質の酒粕が人気商品に

印刷用ページを表示する更新日:2012年1月16日更新

ネット進出レポート
ネット販売による販路開拓

ネット販売を行っている県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルショッピングモール「お店ばたけISHIKAWA」を開設しています。 ネットに進出し、さまざまな方法で販路開拓を行っているお店ばたけ出店者等を紹介します。

[松波酒造]
http://www.o-eyama.com/

利用者の声で商品ラインアップを拡充

 能登杜氏発祥の地、能登町(旧内浦町)で、奥能登の地酒「大江山」を醸造する松波酒造では、ネットショップを開設して、販路開拓や新商品開発などに役立てている。
 平成15年1月のオープン以降、当初の予想を超えて人気商品となっているのが酒粕だ。以前は販路に頭を悩ませるほどたくさん余っていたそうで、ウェブマスターを務める若女将の金七聖子さんは「酒造メーカーの減少とともに蔵元直送の酒粕は手に入りにくくなっていて、ネットでは上質の酒粕が手に入ると好評です」と顔をほころばせる。
ネットショップでは酒粕やオリジナルのおちょこなど意外な商品も売れている 元々は本醸造酒の製造過程でできる2種類の酒粕だけを販売していたが、ネットショップ利用者の問い合わせなどを参考に、現在は、大吟醸酒や純米酒の製造過程でできた酒粕など5種類にまでラインアップを増やした。
 また、「能登全体を売り込まなければ、自社の商品も売れない」という考えのもと、干し柿や塩、いしりなど、奥能登の味覚を販売し、好評を博している。
 平成16年9月から始めたブログでは酒造りの風景や能登で開催されたイベントなどを紹介するほか、若女将自身の晩酌メニューを公開。利用者との距離を縮める人気コンテンツとなっていて、能登旅行の際などにわざわざ足を運んでくれる人も増えたという。
 「誌面に限りのあるカタログと違って、ネットならば商品はもちろん、作り手の人柄や酒造りへの思いなども伝えられる」と金七さんはそのメリットを話す。

セミナーの同期生が心強い仲間に

 松波酒造がネットショップに取り組みはじめたのは、「奥能登の小さな酒蔵が勝ち残っていくためにはネットショップが必要」という機運が社内で高まったことがきっかけだった。
 金七さんはISICOが主催するネット販売支援セミナー「バーチャルショップ道場」を受講し、知識と技術を磨いた。いつも早めに会場に行って、講師に質問するなど熱心に学び、平成18年には、ISICOの専門家派遣制度を活用して、ホームページドクターから指導を受けた。
 金七さんにとって、専門家からのアドバイスと同様に心強い存在となったのが、バーチャルショップ道場の同期生たちだった。取り扱う商品や年齢は違っても、ノウハウのない状態からネットショップを立ち上げる仲間として、分からないことについて教えあったり、運営上の悩みを共有したりと、今でも頻繁に連絡を取り、切磋琢磨を続けている。
若女将の金七聖子さん ところで、ネットショップの開設を契機として、個人利用者による通販だけでなく、小売店や飲食店など、「大江山」を扱ってくれる店舗も増えてきた。
 また、東京・新宿のカフェでのイベントに商品を提供したり、異業種とコラボレーションした商品企画を進めたりと、新しい試みにも積極的に取り組んでいる。金七さんは「既存の商品でも、一工夫するだけで売れることがある。今後もいろいろな企画を考えて販促につなげたい」と話し、ネットショップを足がかりにさらに「大江山」のブランド力向上を図る。

企業情報

企業名 松波酒造 株式会社 
創業・設立 創業 明治元年(1868年)
事業内容 日本酒の製造、販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.40より転載
添付ファイル
掲載号 vol.40

 


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