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輪島塗の技法を使ったモダンな仏具で市場を開拓

印刷用ページを表示する更新日:2012年1月16日更新

Series 地域資源活性化プロジェクト
目指せ!石川生まれのヒット商品

経済産業省が実施する地域産業資源活用事業に認定された企業の取り組みが、本格化している。
ここでは、県内中小企業の中から認定を受けた企業にスポットを当て、農林水産物や伝統工芸品、観光資源など、地域資源を活用した商品開発、販路開拓について紹介する。

デザイン性に優れた新感覚の位牌を製造

輪島塗の技法を生かして開発した商品郡 写真 藤八屋では、長年培ってきた輪島塗の技術を生かして、約2年前から現代の居住空間に合った仏具の製造、販売に乗り出している。今回の地域資源活用事業認定を足がかりに、新たな商品開発と販路開拓を進める考えだ。
 同社が開発し、昨年11月から東京・大阪・名古屋などの仏壇仏具専門店で販売されているのが輪島塗の位牌である。位牌と言えば、黒塗りに金の装飾といったイメージが思い浮かぶが、同社の製品はこれまでのそんな常識を覆す。台座には赤や青、黄、緑といったカラフルな色漆が用いられているほか、沈金や蒔絵の技法によって、アール・デコ調の模様や花鳥風月など全15種類の図柄が施され、モダンなデザインとなっている。輪島塗特有の地の粉を用いた布着せ本堅地技法によって、強度や耐久性も申し分ない。
 札と台座は埋め込まれた強力な磁石で固定する仕組みで、季節によって台座を取り替えることも可能である。藤八屋工房長屋店主である塩士正英氏の妻純永さんは「デザイン性に優れているので、リビングやダイニング、ベッドルームなどどこでも自由に持ち運ぶことができる。気軽に手を合わせ、大切な故人との対話を楽しみ、気持ちを安らがせてほしい」と新感覚の位牌に込めた思いを話す。

ミシュランを契機に業務用漆器も受注増

 そもそも同社では、飲食店などで使用される業務用漆器を主力としており、販売先の90%以上を東京の店舗が占めている。都市部のニーズに応え、伝統を踏まえながらもトレンドを加味したデザインや多彩な色漆の提案も試みてきた。
 仏具の開発を手がけたのも、現代の居住空間に合った漆のアイテムを模索する中、東京に出張の折、銀座に店を構える仏壇仏具専門店に足を運んだのがきっかけだった。そこでは、洋風化が進む現代の住宅にもマッチする仏壇、仏具を販売しており、輪島塗の技法を活用した仏具を提案すれば、新たな市場が開けるのではと考えたのだ。
塩士氏 写真 その後2年かけて開発した位牌の売り上げは順調に伸びている。位牌のほかにも、コアボトル(分骨用骨つぼ)や厨子を商品化。今後、デザインやアイテムのバリエーションを増やそうと構想を練っている。
 主力の業務用漆器においては、ハードな使用環境に耐えうる、堅牢で耐久性に優れたものづくりに定評がある。バブル崩壊以降は苦戦が続いていたが、昨年発売され話題となった「ミシュランガイド」東京版で紹介された数店が藤八屋と付き合いの深い顧客だったことから、新規の依頼もあるという。
 塩士氏は「業務用漆器に加え、仏具関連など専門店とのコラボレーションを図る」と話し、既存市場の拡大と新規市場の開拓を通して、輪島塗の可能性に挑んでいる。

企業情報

企業名 藤八屋
創業・設立 創業 明治45年
事業内容 輪島塗の製造、販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.40より転載
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掲載号 vol.40

 


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