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商品の魅力を写真で伝え、同業者も認める人気店へ

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

【巻頭特集】
石川の繁盛店に聞く成功の秘けつ 売れてるネットショップはここが違う

[ http://www.wa-za.net/ ]
和座本舗(九谷物産(株))

大手モールで成功し、自社サイトを開設

ムーバブルタイプを使ってすべて西田代表自身が制作したサイト イメージ 九谷焼を販売するネットショップ「和座本舗」は、今年1月に「WEB1グランプリ2007」(GMOホスティング&セキュリティ主催)で審査員特別賞を受賞した。これまでも、「1000人の店長が選んだベストECショップ大賞2006」(NPO法人イーコマース協議会主催)で大賞に輝くなど、消費者はもちろん、同業者からも認められる人気ショップである。
 「あくまで主役は商品。その魅力を殺さないよう心がけている」という西田上代表の言葉通り、サイト内では九谷焼の色合いや質感、雰囲気を伝える写真がメインに据えられ、ビジュアルを補完する形で、一つひとつの器の個性が丁寧に解説されている。「どう見せれば器が美しくみえるか。それを一番分かっているのは自分なので、人任せにしたくない」と撮影はすべて自身が手がけている。
 西田代表がネットショップをオープンさせたのは平成12年3月のこと。家業の九谷焼販売が低迷し、「売れる市場に出て勝負したい」と考えたのがきっかけだった。当初は大手ショッピングモールの楽天市場に出店。その後、平成15年にYahoo!ショッピングに出店、そして平成17年に自社サイトを構えた。

“九谷焼”を探す消費者はいない

 楽天市場、Yahoo!ショッピングで実績があったとはいえ、自社サイトの運営は順風満帆とはいかなかった。集客力のあるモールと違って、自社サイトはとにかくアクセスがなかったのだ。早速SEOに取り組み、“九谷焼”という単語で検索した際、結果の上位に表示されるよう工夫したが、それでもアクセスは伸びなかった。
 そこで、まず力を入れたのが、商品の厳選、充実だった。モール内の自社店舗が売り上げを重視するのに対して、自社サイトはあくまでもシンボル的な存在と位置づけ、売れ筋商品よりも絶対に自信のある商品を取り扱うようにした。また、PPC広告(※)を活用し、“湯のみ”などのアイテム名や“敬老の日”といったイベント名で検索した際にサイト名が表示されるようにした。「消費者が探しているのは九谷焼ではないと気付いたんです」と西田代表はその理由を話す。
 さらに、個人よりも潤沢に予算を持っている法人需要の取り込みを図った。ギフトラッピングは無料サービスとし、納期や領収書の発行についても分かりやすく明記した。急ぎの注文については電話で対応している。これもモールでは不可能であり、自社サイトならではのサービスである。
西田代表 写真 こうした取り組みが実を結び、今ではネットによる売り上げの約2割を自社サイトが占めるまでになった。今年度からはISICOのホームページドクターを務め、新規参入店の指導にも当たっている。「実店舗をきれいに手入れするように、ネットショップも作りっぱなしにしてはいけません。売り上げが伸び悩んだら、やるべきことをリストアップして一つずつ点検してほしい」とアドバイスを送り、自らも「もっと情報の充実したサイトにしたい」とさらなる高みを目指している。

(※)Pay Per Click(クリック課金)の略。広告主が事前にキーワードを登録し、消費者がそのキーワードで検索した際、広告主の宣伝が表示される。クリック回数に応じて費用が発生する。

企業情報

企業名 九谷物産 株式会社 
創業・設立 設立 昭和44年11月
事業内容 九谷焼販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.39より転載
添付ファイル
掲載号 vol.39


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