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地元で化粧品専門店を出店 ラインアップの充実を目指す

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

【巻頭特集】地域資源を活用して石川生まれのヒット商品に挑戦!
国の認定受けて8社が始動

 経済産業省が実施する地域産業資源活用事業に認定された企業の取り組みが、いよいよ本格化する。この事業は、昨年6月に施行された中小企業地域資源活用促進法に基づくもの。農林水産物や伝統工芸品、観光資源など、各都道府県が指定した10,000件余りの地域資源を活用した中小企業の事業計画について、総合的に支援する仕組みである。事業計画の認定を受けた企業は、試作品開発や販路開拓に対する補助金、政府系金融機関による低利融資、専門家によるアドバイスといった支援を受けられる。昨年10月、12月に審査が行われ、これまでに全国で222件(平成19年12月現在)が認定された。今回の特集では、認定を受けた県内中小企業8社(全国第4位)の事業計画にスポットを当てた。

地元で化粧品専門店を出店ラインアップの充実を目指す

「カナザワビューティー」の発信拠点として期待のかかる「サロン・ド・アミノリセ」 写真 老舗の造り酒屋・福光屋では、酒造りで培ってきた発酵技術を生かして基礎化粧品の製造、販売に乗り出しており、今回の事業を通してさらに競争力の強化を図る考えだ。
 同社では約10年前から化粧品事業に取り組み、現在では最高級ブランド「アミノリセ」を筆頭に、ハーブを配合した「フレナバ」など3ブランドを展開している。いずれも、保湿・美容効果の高いアミノ酸を含んだ、独自製法のコメ発酵液を配合したのが特徴で、防腐剤や香料、石油系原料を一切使用しない自然派化粧品だ。自社のネットショップに加え、通販カタログ誌「通販生活」での販売が好調で、ここ数年の売り上げは順調に伸びている。
 県外からの受注が堅調な一方で、同社健康美事業部の松井圭三部長は「地元の消費者からはほとんど認知されていない」と話し、石川県内での認知度アップを急務と考えてきた。そこで、昨年11月に金沢市池田町にオープンさせたのが化粧品専門店「サロン・ド・アミノリセ」である。福光屋の化粧品は同社直営店でも販売しているが、それらはあくまでも清酒の販売がメインであり、化粧品専門店の出店は初の試みだ。
 店内にはサンプルを用意して、実際の使い心地を試すことが可能になっているほか、女性専用のエステルームが併設され、オールハンドによるフェイシャル、ボディートリートメントなどが受けられる。松井部長は「商品の良さを体感してもらうことで、購入につなげたい」と期待を寄せると同時に、消費者の声をダイレクトに聞くことで、新たな商品企画に役立てていく考えだ。
松井部長 写真 また、既存ブランドのてこ入れも課題の一つである。同社は北陸3 県の企業や大学、研究機関で構成するNPO法人北陸ライフケアクラスター研究会の活動を通じて、フランス・ロワレ県の化粧品開発クラスター「コスメティックバレー」と連携をとっており、今後、「フレナバ」を国際認証商品に発展させるなど、リニューアルを図ることにしている。

企業情報

企業名 株式会社 福光屋
創業・設立 創業 寛永2年(1625年)
事業内容 日本酒、化粧品の製造、販売

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備考 情報誌「ISICO」Vol.38より抜粋
添付ファイル
掲載号 Vol.38


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