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神社・仏閣用の大きな柱などをランニングプレーナーで加工

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

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ISICOでは、企業の設備投資を支援するための設備貸与制度で、企業の成長を後押ししています。
制度を活用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

スピードアップと省力化、コスト削減に貢献

社寺建築に使われる太くて長い木材の表面を加工するランニングプレーナー 助政建設は昨年5月、ISICOの設備貸与制度を利用して、ランニングプレーナーを導入した。
 プレーナーとは電動カンナのこと。ランニングプレーナーは二本のレールの間に木材を固定し、その上を機械が行ったり来たりしながら加工を施す。最大で直径60センチ、長さ12メートルもの木材が加工可能で、神社・仏閣の柱などに使われるような、長くて太い木材の加工に重宝している。
 しかも、この機械は特注品であり、切断や穴開け、みぞ彫りといった加工を一台でこなす複合機である。あらかじめベニヤ板などで作った型に沿って刃を動かすことで、複雑な曲面加工にも対応。薮下順一社長は、「これまで10日間かかっていた仕事が1日でできるようになった。重たい材料を動かす必要もない上、仕上がりにもバラつきがない」と顔をほころばせる。
藪下社長 写真 宮大工の仕事というと、すべて手仕事という印象も強いが、近年では、熟練した職人の減少や高齢化、コストダウンに対応するため機械化が進んでいる。同社のランニングプレーナーも導入直後からフル稼働しており、スピードアップと省力化、コスト削減に貢献している。こうした機械を導入していない地元の工務店から、部材の加工だけを受注するケースも増えてきた。

 とはいえ、決して伝統的な大工仕事をおろそかにしているわけではない。最後は、人の手で丁寧に仕上げるのは今も昔も変わらない。

確かな技術力で文化財の修理も手がける

 主に一般住宅を建築していた助政建設が、同業者からの応援要請をきっかけに神社・仏閣の建築に乗りだしたのは約20年前のことである。以来、社寺建築の比率は上がる一方で、昨年は95%を超えるまでになった。活躍のフィールドは県内にとどまることなく、全国各地に広がっている。
 そのバックボーンとなっているのが、同社の確かな技術力である。その一つの証とも言えるのが、薮下社長らが有している文化財建造物木工主任技能者認定である。これは、伝統的な建築技法に対する高度な技術を持った木工技能者を(財)文化財建造物保存技術協会が認定する制度。認定を受けた者だけが、文化庁の指導のもと、国宝・重要文化財建造物の修理にあたることができる。
助政建設では年間2~3棟を施工する。写真は平成10年に竣工した照福寺(輪島市) 同社では、平成14年から17年にかけて国重要文化財の時国家(輪島市)の修復に携わったほか、平成11年には、金沢城公園内の菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓の再建にも取り組んだ実績を持つ。今年3月の能登半島地震に際しては、仮設住宅を建築したほか、被害に遭った社寺からの相談も相次いでいるという。今後も、その専門性と技術力を発揮しながら、業容拡大を目指していく。

企業情報

企業名 株式会社 助政建設
創業・設立 創業 昭和43年3月
事業内容 神社・仏閣、一般住宅の建築

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備考 情報誌「ISICO」Vol.34より抜粋
添付ファイル
掲載号 Vol.34


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