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モノづくりのDNAを次世代へ

印刷用ページを表示する更新日:2012年1月16日更新

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業界を問わず淘汰の波が本格化するこれからの時代、経営者には逆境に負けない力強さが必要だ。
バイタリティーあふれる企業トップの素顔に迫り、経営哲学や新たな一手を聞いた。

新谷 正喜
根上工業(株) 代表取締役社長

IT分野が好調な伸び

新谷正喜代表取締役社長 写真 根上工業で開発、製造しているのは、さまざまな製品に機能性を付加したり、性能を改善するポリマーである。あるときは、携帯電話の表面を保護するコーティング剤として、また、あるときは、ファンデーションに配合され、余分な皮脂を吸着するといった具合に活用されている。液晶テレビやパソコン、携帯電話といったIT機器から化粧品、人工歯、傘など、その用途は実に幅広い。
 大手企業との競争が激しい業界だが、ニッチな市場を狙って、成長を維持してきた。年間に製造するポリマーは約800種類。そのうち新製品が、50~100種類を占め、中には、年間10kgしか需要がない製品もある。
 近年の成長を支えてきたのはIT向けで、その比率は60%以上に達する。創業時に100%を占めた繊維向けは、今や5%以下にとどまっている。
 業績は好調に推移しているとはいえ、特定のマーケットへの偏りは、リスクの増大につながる。「マーケットと技術は、織物に例えるなら、縦糸と横糸のようなもの。絶え間なく変化し続ける経営環境をとらえ、糸の種類を増やしたり、縦糸と横糸の組み合わせを変えていきたい」と、新谷正喜社長は浮かれることはない。

難局を乗り越え経営計画策定

 社長に就任したのは、平成11年11月である。直後の平成12年9月期は、当時として、過去最高となる32億円を売り上げたものの、それから間もなく、新谷社長は試練の時を迎える。I Tバブルの崩壊を引き金に、平成13年9月期、売り上げが一気に5億円あまりも落ち込んだのだ。
 他分野で利用されていた技術がI Tに応用され始め、業績は持ち直したが、売り上げの回復には、実に、2年の歳月を要した。
 そのとき、新谷社長が感じたのは、中長期的な経営計画の必要性だった。「1年ごとに一喜一憂しているようではよくない」と、3年前、会社としては初めて3カ年にわたる中期経営計画を立てた。社員の意識変革や品質レベルの一層の向上を目指して、平成16年にはISO9001、17年にはISO14001の認証も取得した。
 計画の最後の年となる平成18年9月期、売り上げは目標に掲げていた40億円を突破。「計画を立てて、それを具体化する。ようやくそうした流れを実行できる体力と環境が整った」と胸をなで下ろす。

経営者としてラストスパートへ

 今年で社長就任から8年目。7月には65歳の誕生日を迎える。
 同社は創業以来、実力者を登用して企業を発展させるため、同族の排除と一定期間での社長交代を暗黙のルールとしており、新谷社長自身も、既に、後進にバトンを渡すタイミングを考えている。
 「社長といえども、どこかで区切りをつけなければ、組織は活性化しない」と語る新谷社長。社長を退いた後は、できるだけ速やかに、経営にタッチする職務から離れたいと考えているという。
 残された時間はわずかだが、今期からスタートした中期経営計画では、5年後に、50億円の売り上げを目指す。「目標達成のためには、新たな市場の開拓や技術の開発が不可欠」との理念を持ち続けている。入社以来33年間受け継いできたモノづくりのDNAを後継者たちに伝えようと、開発陣に発破をかける毎日だ。

企業情報

企業名 根上工業 株式会社
創業・設立 設立 昭和47年7月
事業内容 機能性微粒子ポリマーなどの開発、製造

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備考 情報誌「ISICO」vol.33より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.33

 


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