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いしりを世界ブランドへ ~「能登の醸し」ブランド発信事業推進委員会

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

トライアングル

県内では産学官連携によってニュービジネス創造を目指す動きが本格化しています。ここでは、その実例に迫ります。

新製品、新メニューを続々開発

いしりの用途を広げる新製品やレシピ集、紹介DVDなどで魅力を発信 能登町商工会などで組織する「能登の醸し」ブランド発信事業推進委員会は、奥能登の伝統的な調味料であるいしりのブランド確立や、新製品開発に取り組んでいる。平成17・18年度には、中小企業庁の「JAPANブランド育成支援事業」にも採択され、海外での認知度向上にも力を入れている。
 委員長を務める数馬嘉雄能登町商工会長は「いしりは日本三大魚醤の中でも圧倒的な生産量だが、知名度は低い」と現状を分析し、「知ってもらうこと」「使いやすくすること」「新たな可能性を探ること」の3点を事業の柱としてきた。
数馬会長 写真 しょう油とは違った独特の旨味や香りを多くの人々に知ってもらうため、平成17年7月に、東京で開催されたジャパン・インターナショナル・シーフードショーに出展。平成18年2月に、アメリカ・ニューヨークで開催された展示会でも、現地の料理人たちにいしりを紹介した。
 また、石川県出身でテレビや雑誌でおなじみの道場六三郎さんを招いた食談義では、地元の調理師らが、新しいいしり料理を味わいながら、その魅力や可能性を語り合った。
 鍋物の味付けなど、限られてきた用途をさらに拡大しようと、ジュレ仕立てのいしり、いしり風味のドレッシングやポン酢などを開発。服部栄養専門学校の服部幸應校長や青木クッキングスクールの青木悦子校長に協力を仰いでレシピ集を作成し、能登空港などで配布、PRしている。

新分野へも展開

 新たな可能性としては、新分野への展開を模索している。県工業試験場化学食品部や石川県立大学食品科学科と協力して成分を分析した結果、いしりは疲労回復に効果的なタウリンがほかの魚醤より豊富で、抗酸化物質や血圧上昇抑制物質が含まれていることが分かった。そこで、機能性を保持したまま脱塩して粉末化。今後、ISICOと連携しながら、サプリメントとしての商品化を目指す。
 このほか、県水産総合センターとは米こうじや麦こうじにより発酵させたいしりを試作しており、魚の旨味を引き立たせた新たな味を追求している。
道場六三郎氏を招いていしりの可能性を探った 同委員会では、今年3月4日(日)~6日(火)、ニューヨークのインターナショナル・レストラン&フードサービスショーに出展。6日夜には、和食レストランに現地のシェフを集め、いしり料理を味わう会を開催する予定で、昨年に引き続き、産地や製品をPRする。
 数馬会長は「海外で認められれば地元の自信にもなり、国内でも見直されるきっかけになる」と、国際的な認知度向上に期待を寄せる。来年度は「地域のブランドとして品質基準や製造基準を統一したい」と産地としての体制を整えていく考えだ。

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備考 情報誌「ISICO」vol.32より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.32


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