ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 情報誌ISICO > “人脈”よりも“人望”こそ財産

本文

“人脈”よりも“人望”こそ財産

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

トップの選択

業界を問わず淘汰の波が本格化するこれからの時代、経営者には逆境に負けない力強さが必要だ。
バイタリティーあふれる企業トップの素顔に迫り、経営哲学や新たな一手を聞いた。

福永 泰男
サイバーステーション株式会社
代表取締役社長

満を持して特許を製品化

 サイバーステーションが開発したソフトウェア「サイトクリエイション」は昨年、独立行政法人情報処理推進機構が主催する「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー2006」を、北陸のベンチャー企業としては初めて受賞した。サイトクリエイションは、サーバ管理やコンテンツ制作の専門知識がなくても、ワープロを扱う感覚で、ホームページを手軽に作成、編集できるソフトである。
 福永泰男社長は「このソフトの開発は当社にとって、大きな意味を持つ」と話す。というのも、サイトクリエイションは「DRCT」と呼ばれる同社の独自技術を応用した最初の製品だからだ。
 DRCTとは、ホームページのアドレスの最後尾に文字列を付け加えるだけで、必要な機能を中継サーバー経由で提供する技術のこと。画期的な技術であり、平成16年に特許を取得したものの、実際の製品にどのように生かすか悩み続けた。そして、1年半の開発期間を経て完成させた記念すべき第一弾が、サイトクリエイションだったというわけだ。
 福永社長は「この技術を応用することで、さまざまなビジネスモデルが展開できる」と期待を膨らませ、今年2月には、ホームページ上で動画を配信する新たな機能をリリースする予定だ。

ITはあくまで手段

 サイバーステーションは、その前身も含めると、今年で創業9年目を迎える。ITベンチャーというと、えてして技術志向のイメージが強い。しかし、福永社長は、一貫して顧客の不便、不満を解消するソリューション企業としての姿勢にこだわってきた。「ITはあくまでも手段に過ぎない。ITを使って社会に貢献することこそ、私たちの最大の目的」と語る。そのため、利用者が求めているものを肌で感じてもらおうと、技術者といえども、なるべく客先に出すよう心がけている。
 もちろん、自らも東京と金沢を行き来しながら、市場ニーズの把握に意を砕く。「本を読むのもいいが、人から学ぶことの方が多い。単に顔見知りというだけの薄っぺらな“人脈” でなく、腹を割って話し合えるような“人望”を集められるようになりたい」。

企業連携で新たな挑戦

 薫陶を受けてきた人物の一人に、石川のベンチャー企業の草分けとも言える(株)アイ・オー・データ機器の細野昭雄社長がいる。2年半前に会ってからというもの、経営から人生哲学にいたるまで、幅広くアドバイスを受けてきた。
 昨年12月には、アイ・オー・データ機器との間で、業務提携を締結。ハードウェアとソフトウェア、個人向けとビジネス向けというふうに、双方の得意とする領域は違うが、手を組むことで「今年中にソフトとハードを融合させた製品を市場に送り出したい」と、新たな挑戦に胸を躍らせる。
 目標は100年、200年と続く企業。そのためには、地域に根差し、地域から期待を集める企業にならなければと感じている。特許を活用したソフト開発、大手企業との連携など、ビジネスは大きく動き出した。まずは、10周年を迎える来年にかけて、事業の土台を固めていく。

企業情報

企業名 サイバーステーション 株式会社 
創業・設立 設立 平成12年5月
事業内容 システム開発、インターネット情報発信支援事業など

企業情報詳細の表示

関連情報

関連URL 関連URLを開く
備考 情報誌「ISICO」vol.32より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.32


月間アクセスランキングへのリンク

月間アクセスランキング
DGnet 企業情報/バーチャル工業団地/情報誌ISICO


アンケートフォームへのリンク

ViVOサイトへのリンク

活性化ファンド・チャレンジ支援ファンド商品開発ストーリー集サイトへのリンク

じわもんセレクトサイトへのリンク

DGnetサイトへのリンク