ホスピタリティーを追求し、回転ずし業界で躍進中

　住宅の設計・施工を手がける木下建築デザインでは平成11年、エムアンドケイを設立し、回転ずし業界へと進出した。きっかけは、同社の木下孝治社長が異業種交流会で回転ずし用コンベヤーメーカーの社長と知り合ったこと。「すし業界では高級店と低価格の回転ずし店の二極化傾向にある。その間をねらい、職人の仕事を回転ずしの業態で提供すれば必ずヒットする」(木下社長)との読みからだった。
　コンベヤーメーカーからのバックアップや魚市場と提携し、回転ずしのノウハウを蓄積。12年にオープンした金沢まいもん寿司駅西本店は、週末に1時間待ちも珍しくなく、1日に800人もの客が訪れる繁盛店になっている。14年、15年には横浜、東京へと相次いで出店しており、現在5店舗を抱えるほどの躍進ぶりを見せている。
　人気の理由は、魚介類の鮮度や高級すし割烹かっぽうを思わせる店内デザインに加え、徹底したホスピタリティーへ