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■ローテクがものを言う新素材が好調
西村織物では、世界で一番薄いオーガンジーが順調に売り上げを伸ばしている。オーガンジーは、ドレスなどに使われる繊維素材であり、同社の主力商品である。
平成10年に開発した超極薄オーガンジーは、細い糸を使って素材を極限まで薄くすることで透明感や光沢、風合いに新感覚を表現した。また、糸を先に染めてから織ることで、縦糸と横糸の色を変えて織ることを可能にし、光の角度によって色が玉虫色に変化する。糸を先に染めてから織る「先染め」は、糸にダメージを与えやすく難しい技術であり、糸を巻き返す時の張力のとり方など、機械で測定できるものではない職人の経験と勘がものをいうローテクの部分だ。
また、超極薄オーガンジーは、商社や問屋を経由していた従来の流通ルートではなく直販を試みた。今年8月には全32色の在庫を整備し、インターネットで顧
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創業・設立 | 創業 |
事業内容 | - |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.10より抜粋 |
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掲載号 | vol.10 |