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シニア犬向けドッグフードを開発 地元産食材で健康面にも配慮

印刷用ページを表示する更新日:2018年2月14日更新

チャンスをつかみ、未来をひらく
Seize a chance and open a bright future.​

化学添加物や着色料などを使わないドッグフードの製造・販売を手がける「レガールファクトリー」(金沢市)。同社では、ISICOの活性化ファンドを活用し、シニア犬向けのドッグフード「わんこのきちんとごはん」を開発した。昨年6月から販売をスタートしており、12月には商標登録が完了し、戌年となる平成30年からの飛躍に大きな期待が高まっている。

直径4ミリの超小粒タイプに

シニア犬向けドッグフード「わんこのきちんとごはん」の写真。 「高齢化」がキーワードとなるのは、人間社会に限った話ではない。ペット業界でも室内犬が増え、生活環境の向上や予防医療の普及で長寿命化し、高齢化が進んでいる。特に、愛らしいチワワを起用したCMで一気に火が付いた小型犬ブームから15年がたち、当時に購入されたペットが人間で言うところの後期高齢者となっている。犬も年齢を重ねれば、かむ力が弱まり、胃や腸の働きもにぶくなる。そうなれば、今までと同じ食事では、体への負担は大きくなってしまう。
そんなシニア犬にぴったりなドッグフードとして開発されたのが、「わんこのきちんとごはん」だ。同商品では、年老いた小型犬でも口にしやすいよう、ドッグフード一粒一粒の大きさを極小サイズに抑えている。無添加ドッグフードとして同社が以前から販売する「シェフドッグ」シリーズでは、中型犬以上が対象の大粒タイプは直径8ミリ、小型犬向けの小粒タイプは直径6ミリが基本だが、新商品は直径わずか4ミリ程度。長さも5~10ミリほどと短く、シニア犬でも無理なく食べられるサイズとなっている。

抗酸化作用の高いオメガ3脂肪酸が豊富

大粒タイプに比べ、約半分の大きさの極小タイプの写真。 サツマイモは五郎島金時を使うなど、原料の約7割を地元産が占めるのも特色の一つと言える。中でも、主原料となるタラなどの白身魚は、石川県漁業協同組合(JF いしかわ)と連携し、金沢港に水揚げされた新鮮なものをその場で冷凍して、鮮度を保ったまま仕入れる徹底ぶりだ。魚はDHAやEPAといった話題の栄養素・オメガ3脂肪酸を豊富に含み、健康を維持することで免疫力を保てる点も魅力。消化を助け、腸内細菌叢(そう)を整えるオリゴ糖やビフィズス菌も付加している。
 「わんこのきちんとごはん」はヘルシーで高タンパク質なドッグフードであり、同商品には日ごろの食事を通して、ペットの健康面をサポートしたいとの思いが強くにじんでいる。「私たちはエサではなく、全国にいる愛犬のお母さん代わりとしてご飯を作っているという気持ちでいます。ですから、安全安心な県産食材を使い、栄養や鮮度に気を配るのも当然です」。こう言葉に力を込めるのは、長野伸哉社長だ。
 同商品は1キロサイズと250グラムのお試しサイズの2種類があり、インターネットを中心に販売している。販売開始から約半年で1トン以上を売り上げており、長野社長は売れ行きに大きな手応えを感じている。

サクサクとした食感に苦心

平成28年に移転した本社ペットフード工場の風景写真。 同社がシニア犬向けドッグフードの開発に乗り出したのは5年ほど前からになる。新商品の考案にあたっては、ドッグフードのサイズが課題の一つになった。従来品以上に小さなドッグフードを押し出し成形するには圧力を高める必要があり、どうしても粒が固まってしまうのだ。いくら小さくても硬くなれば、シニア犬は食べづらい。この問題を解決するため、長野社長は原材料の配合を変えたり、水分量を微調整したりするなど、試行錯誤を繰り返した。一方で、新商品の特徴である栄養成分の分析など、専門機関に依頼する試験費用には、ISICOの活性化ファンドを活用。サクサクとしたクリスピーな食感を維持しながら、栄養価の高いドッグフードの開発につなげた。
 また、ブランディングにも力を入れ、ISICOの専門家派遣制度を利用し、商品開発の専門家との打ち合わせを重ねた。「以前は自己流で考えていたが、プロの話を聞き、具体的なコンセプトを取り入れる重要性を学びました」と振り返る長野社長。同社では、商品開発後も半年間ほどじっくりと製品のコンセプトづくりに時間をかけ、「家」をイメージした温かみのあるパッケージデザインなどに反映している。

キャットフード開発も視野に

長野伸哉社長の写真

 同社では、「わんこのきちんとごはん」に続く、新たな商品開発にも乗り出している。例えば、原料の一つとして着目するのがイノシシだ。県内では現在、増え過ぎたイノシシによる農作物への被害が深刻で、駆除が行われる一方、その後の活用策に課題を抱えている。食肉利用が促されるものの、流通するのはほんの一部にとどまる。大部分は廃棄処分されているのが実情で、同社ではこれらのイノシシ肉をペットフードに活用できないか可能性を探っているところだ。
 加えて、業界団体「ペットフード協会」の推計では、平成29年に猫が犬の飼育数を上回るなど、愛猫家が増えており、同社ではキャットフードの開発にも焦点を合わせている。「猫は一匹一匹のこだわりが強く、商品化は簡単ではありません。それでも添加物をなるべく使わず、安心して食べてもらえる食事を作ってあげたいんです」と話す長野社長。ペットの健康を第一に考えた開発への意欲はぐんぐん高まっている。

企業情報

企業名 (株)レガールファクトリー
創業・設立 設立 平成19年6月
事業内容 無添加ペットフードなどの製造・販売

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関連情報

関連URL 情報誌ISICO vol.98
備考 情報誌「ISICO」vol.98より抜粋
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掲載号 vol.98