ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 情報誌ISICO > メニュー > 情報誌検索 > 県内の特産品を生かした入浴剤を開発 見本市に出展し、販路を拡大 ~北陸化成(株)

ViVOサイトへのリンク

活性化ファンド・チャレンジ支援ファンド商品開発ストーリー集サイトへのリンク

じわもんセレクトサイトへのリンク

DGnetサイトへのリンク


県内の特産品を生かした入浴剤を開発 見本市に出展し、販路を拡大 ~北陸化成(株)

印刷用ページを表示する更新日:2018年8月29日更新

チャンスをつかみ、未来をひらく
Seize a chance and open a bright future.​

入浴剤「湯けむり浪漫ishikawa BATHPORT(石川バスポート)」の商品写真。

北陸化成では、配置薬販売会社が取り扱うオリジナル入浴剤をはじめ、入浴施設や宿泊施設向けの入浴剤、温泉地の土産品やノベルティグッズ用の入浴剤などを製造している。2016年には、石川県を訪れる観光客らに地域の魅力をPRしようと、ISICOの活性化ファンドを活用して県内各地の特産品を原料に取り入れた入浴剤「湯けむり浪漫ishikawa BATHPORT(石川バスポート)」を開発。また、展示会にも出展し、販路拡大につなげている。​​

金箔、加賀菊酒、能登の塩を配合

 石川バスポートには「金沢」「白山」「能登」の3種類をラインアップする。
 「金沢」は全国生産量の99%を誇る金箔が配合され、ぜいたくな気分を味わえる入浴剤だ。「白山」には白山市内の老舗酒蔵で造られた加賀菊酒と松任海浜温泉の温泉水を配合。「能登」には海水から作られたミネラルたっぷりの能登の塩が配合されている。
藤村茂社長の写真 パッケージには兼六園の徽軫灯籠(ことじとうろう)や雪づり、霊峰白山、郷土玩具「加賀八幡起上り」をデザイン。旅行用トランクをイメージしたギフトパッケージは3種類を詰め合わせられるようになっており、お土産用にぴったりだ。
 「思った以上に売れている」と笑顔を見せる藤村茂社長だが、2016年の開発当初はなかなか販路が見つからず苦労した。というのも北陸化成が手がけるのは、配置薬販売会社向けにオーダーメードする入浴剤や入浴施設・宿泊施設で利用される業務用入浴剤、企業が新商品発表時などのイベント等で配布するノベルティ用入浴剤が大半を占め、自社で開発したオリジナル商品を独自に販売するルートを持っていなかったからだ。

JR東日本から2万包の発注

総合見本市「販促ワールド」の展示ブースの写真。活性化ファンドの採択商品であることものぼり旗でアピールした。 状況を打開するきっかけとなったのが活性化ファンドだった。同社では活性化ファンドの助成金を活用して、昨年7月に東京ビッグサイトで開催された総合見本市「販促ワールド」に出展。販促・マーケティングに関する多種多様な商材が集まるなか、JR東日本の目に留まり、北陸新幹線関連のイベント用に2万包の発注を受けた。
 並行してリニューアルしたホームページも抜群の宣伝効果を発揮した。ホームページを通じて石川バスポートのことを知った大手総合スーパーが、能登に立地する店舗で販売しようと8,000包を発注してくれたのだ。
 また、人脈を活用した営業活動にも積極的に取り組み、例えば白山市が市内の温泉で実施するスタンプラリー企画の景品としても採用された。
 こうしたスポット受注だけでなく、現在では今年4月に白山市内の国道8号沿いにオープンした道の駅「めぐみ白山」やISICOが香林坊大和(金沢市)の地下1階で運営する「石川のこだわりショップ かがやき屋本店」、ひがし茶屋街の土産店などで常時販売されているほか、金沢彩の庭ホテルでアメニティとして採用されるなど、着実に販売数量を伸ばしている。

金沢商高の生徒にアンケート

 年間で300種類以上の入浴剤を作っている北陸化成だけに、商品開発にはこれまで蓄積してきたノウハウが生かされた。例えば、「白山」の開発では松任海浜温泉で湧出する温泉水を凝縮、ろ過し、含まれている成分をそのまま配合しているのだが、これは技術的に難しく、藤村社長は「全国約200社の入浴剤メーカーの中でも当社でしかできない」と胸を張る。
 もちろん苦心した点もあった。その一つが「金沢」の開発で、普通の金箔を入浴剤に混ぜ込むと、あまりに薄く、使用するまでに砕けて見えなくなってしまうことだった。そのため、形が崩れてしまわないように特殊コーティングされた食用金箔を使うことで問題を解決した。
 地元の若者の協力を得た点も特徴と言える。北陸化成では2013年から毎年、石川県立金沢商業高校で生徒が商品開発に取り組む授業に協力しており、石川バスポートの試作時には色や香り、石川のイメージ、お土産として購入しやすい価格などについて生徒からアンケートを取り、商品開発や価格設定に生かした。

グレードアップ版を構想

 北陸化成は45年前に配置薬を販売する会社向けに専用の入浴剤を製造したことから始まり、その後、ギフト販売会社用、入浴施設・宿泊施設などで使われる業務用へと市場を拡大してきた経緯がある。
作業しやすく独自に改良した分包充てん機の写真 原料にこだわり、処方を工夫して生み出された入浴剤の品質には定評があり、配置薬販売会社に納める商品の中には、グラム当たりで比較すればスーパーやドラッグストアなどに並ぶ量販品に比べて6~7倍の価格にもかかわらず、「高くても効果の実感できるものを使いたい」という高齢者から支持を集め、40年以上にわたって売れ続けているロングセラー商品もある。
 近年、業務用が勢いよく伸びる一方、ギフト需要は減少に転じていることから、藤村社長が新たな成長分野として期待を掛けているのが石川バスポートのようなオリジナル商品である。藤村社長は今後、石川バスポートをもう一段グレードアップさせた入浴剤を開発しようと意欲を見せるほか、入浴剤に対するニーズが増加傾向にあることから「石川にとどまらず、各都道府県で同様の企画が展開できれば」と構想を練っている。

企業情報

企業名 北陸化成 株式会社
創業・設立 設立 1973年3月
事業内容 入浴剤(医薬部外品、化粧品)の製造および販売など

企業情報詳細の表示

関連情報

関連URL 関連URLを開く
備考 情報誌「ISICO」vol.101より抜粋
添付ファイル

添付ファイルを開く [その他のファイル/133KB]

掲載号 vol.101

 


月間アクセスランキングへのリンク
 
月間アクセスランキング
DGnet 企業情報/バーチャル工業団地/情報誌ISICO