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AI・IoTの活用を専門家がサポート 企業が抱える課題に応じて技術指導 ~いしかわAI・IoT技術支援工房

印刷用ページを表示する更新日:2018年12月20日更新

ZOOM UP SUPPORTER

上田芳弘部長と工業試験場電子情報部の皆さんの写真。AI(※1)やIoT(※2)を製造現場で活用し、生産性を向上させようとする取り組みが注目されている。そんな中、今年10月にはAI・IoTに関する技術面の支援拠点として、石川県工業試験場1階に「いしかわAI・IoT技術支援工房」が整備された。どのような支援を受けられるのか、その機能について紹介する。​​​

(※1)AI(artificial intelligence/人工知能)
ソフトウェアで人間のような高度な判断をすること

(※2)IoT(Internet of Things/モノのインターネット)
モノにセンサーと通信機を取り付け、情報をやりとりすること

イメージしやすくデモ機で実演

いしかわAI・IoT技術支援工房の写真。 工業試験場では県内企業からのIoTに関するさまざまな相談にワンストップで対応するため、2017年1月に「IoT相談窓口」を開設した。開設後の1年間で前年の約1.8倍の相談が寄せられ、製造業など非IT企業からの相談が多くを占めた。こうした県内企業の関心の高まりを受け、相談窓口の機能をさらに拡充して、開設されたのが「いしかわAI・IoT技術支援工房」である。
 この工房には大きく分けて三つの機能がある。
 一つ目はデモ機による活用事例の展示・実演だ。AI・IoTが注目を集める一方で、企業から寄せられる相談は漠然としたものが多く、「具体的にどんなことができるのかイメージがわかない」といった声も少なくない。そこで工房では、これまで実際に相談があった事例をもとに、工場の生産ラインや機械を模した4つのデモ機を展示し、AI・IoTの導入効果を実感してもらえるようにしている。

訪問指導や試作開発の支援も

 二つ目は技術相談・指導である。個々の企業の実情に応じて情報提供や技術指導を実施するほか、工業試験場の中で相談企業の業種を専門とする担当職員とAI・IoTの担当職員がチームを編成し、企業に出向いての技術指導も行っている。
 また、石川県AI・IoT技術アドバイザーである東京大学、産業技術総合研究所の研究者など、外部専門家がセミナーにより最新情報を紹介するとともに、先進的な技術を指導する。その一環として11月6日には産業技術総合研究所製造技術研究部門の澤田浩之総括研究主幹が講演。製造業の技術者自らがIoTのシステムを構築できる研究成果を披露した。
 三つ目はAI・IoTを活用したシステムの試作開発の支援である。大量のデータを高速で学習できるAI用高性能コンピュータが導入されており、迅速に試作開発に取り組むことができる。

いしかわAI・IoT技術支援工房の開所式の様子の写真先進的な技術を紹介した外部専門家セミナーの様子の写真

課題を明確化し、スモールスタートで

 ところで、企業がAI・IoTを活用する場合、どのようなことに気を付けたらよいのだろうか。工業試験場電子情報部の上田芳弘部長は「最初からAI・IoTの導入を前提として考えない方がいい」と話す。というのもAI・IoTを使えば、何でもできるというわけではなく、企業が抱えている課題によっては、AI・IoTが最適の解決策とならない場合があるからだ。そのため、まずは課題を明確化し、解決するにはどのような手段が有効なのか、見極めることが重要だ。
 また、たとえAI・IoTの導入が課題の解決につながると判断した場合でも、上田部長は「できることから小さく始めるようおすすめしている」と話す。これはいきなり理想的なシステムを作り上げることが難しいからで、特に資金も人材も限られている中小企業の場合は目的を絞り込み、なるべくお金をかけずに効果を確認しながら導入した方がよい。
 一方で上田部長は「AI・IoTの導入で、当初考えていた以上の効果が上がる場合もある。過大評価は禁物だが、活用しても意味がないと切り捨てず、それぞれの企業の実情に合わせて一緒に検討していきましょう」と呼び掛ける。
 なお、工房は自由に見学することが可能で、事前に連絡すれば専門の職員が説明してくれる。利用料金は基本的には無料だ。生産効率のアップや省人化の促進、コストダウンへ、AI・IoTの活用を検討する場合はぜひ相談してほしい。

活用事例の展示・実演

IoT

機械の稼働状況の見える化の展示・実演風景の写真。1 モノの位置・動線の見える化
モノ(運搬用の台車など)の位置や動きの軌跡をリアルタイムに表示する。この仕組みを使えば原材料や仕掛品が工場内のどこにあるかが一目で分かる。

2 機械の稼働状況の見える化
工場内の機械の状態を「稼働中」「スタンバイ中」「異常停止」「電源オフ」の4段階でリアルタイムに表示。稼働状況を把握、分析することで工程改善につながる。

AI

製品の自動検査の様子の写真。3 機械の故障予知
機械に取り付けた振動センサーから収集した情報をAIが分析して、故障の兆しがないか監視する。適切な時期に部品を交換できるようになり、機械の停止を予防できる。

4 製品の自動検査
製品を撮影した画像により、AIが良品か不良品かを判定し、モニターに表示する。あらかじめAIに良品と不良品の画像を1万枚ずつ学習させ、判断材料にしている。

いしかわAI・IoT 技術支援工房
金沢市鞍月2-1(石川県工業試験場1階)
TEL. 076-267-8081(企画指導部 顧客サービス担当)
http://www.irii.jp

企業情報

企業名 いしかわAI・IoT技術支援工房
創業・設立
事業内容 AI・IoTに関する技術面の支援拠点

企業情報詳細の表示

関連情報

関連URL 情報誌ISICO vol.103
備考 情報誌「ISICO」vol.103より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.103