ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 情報誌ISICO > メニュー > 情報誌ISICOバックナンバー > タブレットPOSレジの活用で勘や経験に頼らない販売戦略を構築 ~(株)ライ・ミィ

ViVOサイトへのリンク

活性化ファンド商品開発ストーリー集サイトへのリンク

じわもんセレクトサイトへのリンク

DGnetサイトへのリンク


タブレットPOSレジの活用で勘や経験に頼らない販売戦略を構築 ~(株)ライ・ミィ

印刷用ページを表示する更新日:2019年3月28日更新

【特集】売上向上や経営改善、事業承継に向け、何でも気軽にご相談を
石川県よろず支援拠点は中小企業の心強い味方

売り上げの停滞、資金繰りの悪化、後継者の不在など、企業経営では、実にさまざまな課題に直面する。そんな時、頼りになるのが、国がISICO内に設置する「石川県よろず支援拠点」だ。中小企業診断士や弁護士、税理士、ITコーディネーターなど、豊富な経験を持つ専門家がそろっており、中小企業の抱えるあらゆる悩みに、無料できめ細かくアドバイスしている。心強い支援拠点へのよろず相談を機に、事業拡大の一歩を踏み出した2社に話を聞いた。​

働く女性をターゲットにトータルファッションを提案

河谷えり子店長とライ・ミィのスタッフの皆さんの写真 よろず支援拠点は、南加賀や能登の企業経営者も気軽に足を運べるよう、ISICOに加え、小松、七尾、輪島の3カ所にサテライトを設置している点も特色の一つだ。七尾市と羽咋市を結ぶ鹿島バイパス沿いに立つ商業施設「アル・プラザ鹿島」に店を構える「ライ・ミィ」では、七尾商工会議所内の能登サテライト(七尾)を活用し、販売力の強化に力を注いでいる。
 30~50代の女性をターゲットに婦人服や靴、雑貨、大きいサイズの商品など、幅広いレディーストータルファッションを扱う同社が、よろず支援拠点を初めて訪れたのは2年前。新たに導入した「タブレットPOS レジ」の活用について、コーディネーターに相談したのがきっかけだった。タブレットPOSレジはタブレット端末にPOSレジ機能を備えたアプリをインストールしたもので、同社では、販売情報の管理で長年使っていたPOSレジの老朽化に伴い、約3年前に導入した。
 「更新前のPOS レジは当社独自にカスタマイズしてあり、使い勝手がとても良かったものの、同様のものを整備するとなると、初期投資が膨らんでしまいます。そこで、タブレットPOSレジに切り替えたのですが、以前のように販売や在庫の管理がスムーズにできず、悩んでいました」。
タブレットPOSレジの写真 こう話す河谷えり子店長は、よろず支援拠点のコーディネーターから現場を想定した実践的な活用法を学び、タブレットPOSレジに関するスキルを徐々に磨いていった。そのかいもあって、現在ではタブレットPOSレジの扱いもお手のもの。メーカーや品番、カラーなどの情報と連動させることで、部門別やメーカー別に分けて手軽に管理できるようになった。さまざまな指標の中から重要ポイントを決めて売り上げを分析する「ABC分析」にも利用しており、従来は経験や勘を頼りに行っていたシーズンごとの店舗レイアウトを、現在は集積したデータをもとに各アイテムの売り場面積や配置を細かく変更している。

大きいサイズに特化したウェブページを立ち上げ

 店の強みを生かすネットの活用促進についても同時進行中だ。同社では、大きいサイズの女性向けファッションアイテムを豊富に取りそろえており、富山県や奥能登から通う常連客も少なくない。その特色をさらに打ち出していくため、よろず支援拠点のコーディネーターのアドバイスを参考に、同社ホームページ内に大きいサイズ専門のページを立ち上げた。制作費には、よろず支援拠点のサポートを受けて申請したISICOの活性化ファンドの助成金を役立てている。
 同社では今後も、ネット事業を一層強化していく計画で、現在は大きいサイズに特化したオンラインショップの立ち上げに向けて準備を進めている。「自社商品の開発にも力を入れています。シルクや綿といった天然素材を使ったインナーなど、地元の繊維メーカーと連携し、今は試作段階まで来ています。大きいサイズの商品は、どうしてもデザインや色が限られてしまいます。自社商品の開発でアイテム数を増やし、よりたくさんの女性にファッションを楽しんでもらいたいですね」と、河谷店長は笑顔を見せる。

専門家の視点で隠れた問題点を発見

女性向けファッションアイテムだけでなく、近隣市町の学生服も扱うなど、多彩なアイテムを販売する売り場の様子の写真 事業承継に関しても、よろず支援拠点がISICOの他の部署と連携して相談に乗っている。同社では、河谷澄子社長から娘の河谷店長への承継を考えており、中小企業診断士のコーディネーターとともに、バトンタッチに向けて経営改善も盛り込んだ計画を策定している。河谷店長もメインバンクが主催する後継者育成塾に通うなど、マネジメント力の強化に努めているところだ。
 これらの多彩な取り組みを通して、同社では横ばいだった売り上げに上昇の兆しが見えている。「よろず支援拠点には、多種多様な専門家の先生がそろっています。自分一人だったならば、毎日の仕事に追われて気づかなかった問題点をいくつも指摘していただきました。相談して本当によかったと思います」と河谷店長。同社では、よろず支援拠点を初めて訪れる際、相談内容が漠然としていたことから気後れしていたという。それでも、第一歩を踏み出したことで事態が好転したのは間違いない。その勇気をスイッチに、企業体質の強化に向けた歯車は順調に回り始めている。

Message

石川県よろず支援拠点
長田 英希 チーフコーディネーター

漠然とした悩みで構いません。ぜひお立ち寄りください。

長田英希チーフコーディネーターと石川県よろず支援拠点のコーディネーターの皆さん 石川県よろず支援拠点は、経済産業省・中小企業庁が全都道府県に設置する「よろず支援拠点」の一つで、2014年にスタートしました。来訪相談者数は年々増え、2018年度は前年から倍増し、3,000件を超える見通しです。この数は全国でも十指に入るほどで、課題解決や継続した支援で成果が確認できた件数も大幅に増えています。
 よろず支援拠点では、一人でも多くの方にご利用いただけるよう、多彩な取り組みを進めています。例えば、昨年からは、ISICOの他部門と連携した取り組みに力を入れたり、コーディネーターが講師となるミニセミナーの回数を増やしたりするなど、積極的な姿勢で相談に応じています。フォローアップにも力を入れ、成果が上がるまで根気よく伴走支援していきたいと考えています。
 この春からは、商工会議所や金融機関といった支援機関と連携したテレビ会議相談をはじめ、県内どこからでもアクセスしやすい環境を構築する計画です。漠然としたアイデアや整理できていない課題でも構いません。「売り上げを増やしたい」「創業したい」「事業承継が気になる」など、あらゆる企業経営の悩みに、各分野の専門家が親身になって応えます。気軽にお立ち寄りください。

よろず支援拠点は県内4カ所に開設

 石川県よろず支援拠点
金沢市鞍月2丁目20番地
石川県地場産業振興センター新館1 階
TEL.076-267-6711

 加賀サテライト(小松)
小松市園町二-1 番(小松商工会議所内)
TEL.0761-21-1139

 能登サテライト(七尾)
七尾市三島町70-1(七尾商工会議所内)
TEL.0767-52-1225

 能登サテライト(輪島)
輪島市三井町洲衛10部11番1
奥能登行政センター4 階(のと里山空港ビル内)
TEL.0768-26-2333

企業情報

企業名 株式会社 ライ・ミィ
創業・設立 設立 1988年6月
事業内容 婦人服や学生服、靴、雑貨などの販売

企業情報詳細の表示

関連情報

関連URL 情報誌ISICO vol.105
備考 情報誌「ISICO」vol.105より抜粋
添付ファイル

添付ファイルを開く [その他のファイル/195KB]

掲載号 vol.105