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血液検査で消化器系がんの有無を判定 全国から年間4,000件を受託 ~(株)キュービクス

印刷用ページを表示する更新日:2019年6月14日更新

羽ばたくISICOの支援企業

ISICOの支援メニューを活用しながら、創意工夫を凝らした取り組みで業績の向上や業容の拡大を果たした県内中小企業の中から、モデル事例として7社を紹介します。​​

小さな腫瘍も見逃さない

検査を実施する女性の写真。先進的な取り組みは、県のニッチトップ企業等育成事業の採択を受けている。 ISICOでは、独創的なアイデアや技術を持つベンチャー企業を支援するため、年に1度、ビジネスプランコンテストを開催しています。2007年に始まった同コンテストで、記念すべき第1回の最優秀賞に輝いたのがキュービクスです。同社では、約4万4,000種類の遺伝物質を並べた「DNAマイクロアレイ」を用い、胃がん、大腸がん、膵臓(すいぞう)がん、胆道がんの4種類を判定する世界初の検査法を確立しました。現在、全国1,100カ所の医療機関で受診でき、受託件数は年間4,000件に達しています。
 毎年10%以上、右肩上がりで売り上げを伸ばすこの検査の特色は、わずか5ccの血液で判別できる簡便さです。検査では、がん患者に特異的に発現する遺伝物質に着目し、血液をDNAマイクロアレイに載せてその反応からがんの有無を探ります。通常のがん検査で使うCTスキャンやMRIでは見つからないようなごく初期のがんを特定できるのもメリットで、90%以上の感度を誇ります。

膵臓がんの検査キットを開発

新たに開発した膵臓がんの検査キットの写真 半面、DNAマイクロアレイなどの検査器具は高額で、健康保険が適用されない自由診療でもあり、検査は1回あたり7万~10万円もの費用がかかります。そこで、同社では検査費用の低減を目指し、温度の急激な上げ下げでがんに関わる遺伝子を短時間で増殖させる「リアルタイムPCR法」を用いた膵臓がんの検査キットを開発しました。今年3月には、厚生労働省所管の独立行政法人医薬品医療機器総合機構にキットの製造販売承認を申請しており、今後約1年かけて審査される見通しです。同社では、承認が得られ次第、検査事業の新たな柱として製品化する計画で、将来的に健康保険の適用を受けられれば、検査費用を1万円程度にまで抑えられると想定しています。
 膵臓がんは、サイレントキラーと呼ばれるほど発見が難しく、他のがんに比べ、生存率などの治療成績は格段に悪くなっています。「早期発見が可能なキットを通して、膵臓がんの生存率向上につなげていければ」と丹野博社長は話しており、新たな検査法の普及に大きな期待を寄せています。

金沢大学と連携し事業を推進

丹野博社長の写真 これらの事業は、連携によるイノベーションの好事例でもあります。同社はもともと金沢大学発ベンチャーとして誕生し、同大が保有する遺伝子データからがん特有の遺伝子を突き止めることで事業化を果たしました。
 さらに、「活性化ファンドや次世代ファンドなどの採択を受け、助成金で研究に必要な機器を購入するなど、設立時からISICOにはお世話になりました。資金面だけでなく、多くの人とのつながりもでき、それが事業に生かされました」と丹野社長。産学官の垣根を越えた創意工夫で、がん診療の最前線を切り開いています。

企業情報

企業名 株式会社 キュービクス
創業・設立 設立 2004年8月
事業内容 体外診断用医薬品製造販売業、製造業、医療機器製造業

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備考 情報誌「ISICO」vol.106より抜粋
添付ファイル

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掲載号 vol.106